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中日新聞掲載の大学記事

2013.08.14

中部学生ゴルフ選手権 男子は川瀬、女子は世古 ともに逃げ切り初V

 第43回中部学生ゴルフ選手権は5日から3日間、岐阜県山県市のやまがたゴルフ倶楽部美山コース(男子7164ヤード、女子6330ヤード、パー72)で男子54ホール、女子36ホールを行い、男子は川瀬翔也(中部学院大2年)が初日から首位を守り、通算イーブンパーで、女子も日本学生のシードを持つ世古麻由(名商大4年)が通算2アンダーで逃げ切り、ともに初優勝を飾った。この結果、男子上位15人(マッチングスコア方式)、女子7人(世古を除く)が日本学生選手権の出場権利を得た。

■集中力が持続 中部学院大に勢い

 男子は中部学院大2年の川瀬が、3日間首位を守って初優勝した。ジュニア時代から優勝を一度も経験したことのない選手が、なぜ、最後まで首位を走り続けられたのか。

 実は最終日の3、4番の連続ボギーで藤田に1打逆転されていた。「逆転されたとき、自分のやれることだけをしっかりやろうと心に決めたら、気持ちが集中できたんです」。すると、5番から3連続バーディーが来た。最後にまた藤田に並ばれていたが、最終18番のパー5で、ティーショットが300ヤードほど飛んで「自分でも驚きました。おかげで2オンできた。あんなこともあるんですね」とパワーでもぎ取ったバーディーに驚いていた。

 それにしても、先の東海テレビ杯学生で勝った坂井優之(4年)といい、これまで未勝利だった中部学院大生が2勝。今春、前美濃加茂高教諭の桜井和男監督を迎え、チームに活気が入ったようである。

■149センチもパワフル 体幹トレの成果

 女子は名商大4年の世古が念願の中部女子学生のタイトルを手にした。世古によると「初日にトップに立った試合で逃げ切れたことはなかったんです」。いつも同級生の柏井麻衣に逆転されてきた。そのライバルだった柏井はこの春に中退し、プロの道に。そして先日、プロテストに合格した。

 のんびりした性格だが、「私もそろそろやんなきゃ」と7月に入って体幹トレと水泳を始めたという。「すると1カ月もたたないうちに5キロも絞れて」。その成果だろうか、スイングが切れ始め、数日前の愛知学生(笹戸CC)ではベストスコアの66が出た。身長は149センチと小柄だが、飛距離も240ヤード近くに伸びた。「きょうはボギーを打たないゴルフを目指してやれた。日本学生でもがんばりたい」。完勝で、自信が表情に表れていた。

(2013年8月14日 中日スポーツ10面より)
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