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2013.07.17
炭素繊維の開発「石川を拠点に」 産学官が協定 来春「研究センター」設立
石川県の産学官が進める炭素繊維の新素材開発プロジェクトで、文部科学省の拠点整備事業に選ばれた県内の3大学と3社が16日、協力協定を結ぶとともに、金沢工業大「やつかほリサーチキャンパス」(石川県白山市)に2014年3月に設立する「革新複合材料研究開発センター(ICC)」の概要を発表した。(村上豊)
ICCは、拠点整備事業として13年度に20億円の補助を受けて整備する。鉄骨3階建て延べ4400平方メートル。1階に炭素繊維素材の大型製造機械や試験評価装置、2階に分析機器、3階に化学バイオ新素材の実験室を設置する。
金沢、金沢工業、北陸先端科学技術大学院の3大学のほか、炭素繊維製造の東レ(東京)機械加工のコマツ産機(金沢市)建築の大和ハウス工業(大阪市)が参加。県と県産業創出支援機構が統括する。
道路や橋の補強材などの社会インフラ分野、体に優しい歩行補助器具といった健康分野での利用を目的に、炭素繊維に植物性の樹脂などを合わせた次世代複合材料を研究開発する基盤をつくる。
金沢市内での協定締結式では、3大学の学長や3社の社長ら、文科省の担当者が出席。あいさつで谷本正憲知事は「さらに参加企業の輪を大きくし、本県を革新複合材料の一大成長拠点として成長させたい」と決意を語った。
県内では09年から炭素繊維プロジェクトがスタート。12年度から5年間で研究開発者の人件費補助(計6億円)を文科省から受けている。13年度は最大10億円の研究開発費を9年間受けられる同省の助成事業の採択を目指している。
(2013年7月17日 北陸中日新聞朝刊13面より)
ICCは、拠点整備事業として13年度に20億円の補助を受けて整備する。鉄骨3階建て延べ4400平方メートル。1階に炭素繊維素材の大型製造機械や試験評価装置、2階に分析機器、3階に化学バイオ新素材の実験室を設置する。
金沢、金沢工業、北陸先端科学技術大学院の3大学のほか、炭素繊維製造の東レ(東京)機械加工のコマツ産機(金沢市)建築の大和ハウス工業(大阪市)が参加。県と県産業創出支援機構が統括する。
道路や橋の補強材などの社会インフラ分野、体に優しい歩行補助器具といった健康分野での利用を目的に、炭素繊維に植物性の樹脂などを合わせた次世代複合材料を研究開発する基盤をつくる。
金沢市内での協定締結式では、3大学の学長や3社の社長ら、文科省の担当者が出席。あいさつで谷本正憲知事は「さらに参加企業の輪を大きくし、本県を革新複合材料の一大成長拠点として成長させたい」と決意を語った。
県内では09年から炭素繊維プロジェクトがスタート。12年度から5年間で研究開発者の人件費補助(計6億円)を文科省から受けている。13年度は最大10億円の研究開発費を9年間受けられる同省の助成事業の採択を目指している。
(2013年7月17日 北陸中日新聞朝刊13面より)