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中日新聞掲載の大学記事

2013.07.18

フルート スペインに響け 名芸大オーケストラ 招待演奏へ

 北名古屋市の名古屋芸術大の音楽学生や卒業生約40人でつくるフルートオーケストラが、今月に開催される欧州有数のバレンシア国際吹奏楽コンクールに招待され、スペイン2都市で演奏することになった。海外招待は初めてで、学生たちは「期待に応える演奏を届け、何かをつかんできたい」と意欲を燃やしている。

 コンクールは、地中海沿岸のスペイン・バレンシア市で毎年夏に開催され、120年を超す歴史があるという。会期中の19日のコンサートで、名芸大非常勤講師の武野晴久さん作曲の初演作や、スペインの作曲家ファリャの「恋は魔術師」編曲版など6曲を演奏。翌20日は、チェロ奏者パブロ・カザルス生誕地のベンドレル市の音楽祭に出演する。

 一行を引率する演奏学科長の竹内雅一教授(56)によると、ベルギー王立アントワープ音楽院のヤン・ギュンス教授が姉妹校の名芸大を2年前に訪れ「欧州有数の吹奏楽の祭典でぜひ紹介したい」と推薦。招待が決まった。

 ピッコロやフルートに加え、低音域の「アルト」「Fバス」「コントラバス」の特殊フルートを常備し、指揮の高木直喜教授(61)は「弦楽合奏ばりの流麗で厚みのあるアンサンブルが魅力」と話す。

 アルトフルート担当の3年星野奈菜美さん(20)=蒲郡市=は「緊張するが、日本の現代曲や民謡などがどう聴いてもらえるか、楽しんで演奏したい」と話した。

(長谷義隆)

(2013年7月18日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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