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中日新聞掲載の大学記事

2013.05.13

愛知大学野球 愛大の森 11K完投勝利

 2位(勝ち点2)の愛大は、6位(0)の愛産大に4−1で先勝した。愛大の先発・森貴之投手(3年・天白)は11三振を奪い、5安打1失点で完投した。4位(2)の愛院大と5位(1)の名商大の対戦は4−4で9回引き分けに終わった。

■サヨナラ満塁弾のショック振り払う

 愛大・森が最後の1球に力を込めた。9回2死一塁。愛産大の2番・堀田を空振り三振に仕留めた直球は、この日最速の140キロをマークした。「無駄な四球が多く、意識してもダメだった。でも、要所を抑えて勝てたことは良かった」。4四球を反省しながらも、前カードの悪夢を振り払うような勝利を喜んだ。

 勝てば優勝に大きく近づいた6日の中部大3回戦で、サヨナラ満塁弾を浴びた。ショックは試合翌日まで尾を引き、「完全に自分のせいで負けた。(1回戦の)先発を代えられるかもしれないと思った」。だが、仲間はこれまでと同じ雰囲気で接してくれた。八田剛監督(41)からは「またやられるなよ」とちゃかすような口調で、10日に先発を伝えられた。

 「助けられた」と森。何度もピンチを招いたが、味方の思いに応えようと思い切り腕を振った。

 愛大は残り2カードで勝ち点2を取れば、他チームに勝ち点で並ばれても勝率で上回る。有利な状況にも、森は「もともと、そんなに強いチームではない。1試合ずつ勝つだけ」と気負いはない。7季ぶりの優勝を狙う愛大には頼もしいエースがいる。 (麻生和男)

▽1回戦(1分)
名商大 020001010―4
愛院大 001201000―4
(9回規定により引き分け)

▽1回戦(愛大1勝)
愛産大 000000010―1
愛大  00310000x―4

(2013年5月13日 中日スポーツ11面より)
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