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中日新聞掲載の大学記事

2013.05.12

母校の県立芸大学長に就任 松村さん(千種の日本画家)作品展 古川美術館

 日本画家松村公嗣さん(65)=千種区=が4月に母校、県立芸術大(長久手市)の学長に就任した記念の作品展が、千種区池下町の古川美術館で開かれている。奈良市の春日大社に奉納され、県内では初公開の「平成おん祭絵巻」など半世紀に近い創作活動をたどる36点が飾られている。 (伊藤隆平)

 「平成おん祭絵巻」は5年の歳月を費やして完成させ、全長65メートル、全6巻の大作。春日大社の摂社、若宮神社で1136年から続く「おん祭」の行列や伝統芸能を忠実に表現。携帯電話で撮影する見学者など現代の世相も取り入れている。

 2011年から描き続けている「文芸春秋」の表紙絵24点も初公開。厳しい海と生きる漁師の家族を題材に公募展で初入選した「漁婦」や、07年に日本美術院展で内閣総理大臣賞を受賞した国府宮はだか祭の絵も。11日は松村さんが来館者に作品を解説。「芸大で学び、教えた45年間の作品です」と振り返った。

 作品展は中日新聞社など主催で、19日まで。入館料は大人1000円、高校生と大学生500円、小中学生300円。(問)古川美術館=電(763)1991

(2013年5月12日 中日新聞朝刊23面より)
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