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2013.05.11
愛工大 吉村 佳純と混合ダブルス メダル取る!!
■13日から世界卓球
卓球の世界選手権(13〜20日、パリ)に世界ランキング94位の吉村真晴(まはる、19)=愛工大=が、ロンドン五輪女子団体銀メダリストの石川佳純(20)=全農=と混合ダブルスで出場する。昨年1月の全日本選手権男子シングルスで史上2人目の高校生王者となったが、ロンドン五輪代表には届かなかった。日本人の父とフィリピン人の母を持つハーフが、3年後のリオ五輪へ向けた再出発の大会で存在感をアピールする。
■ロンドン五輪落選の雪辱を
2度目の舞台に吉村の気合がみなぎる。世界選手権前最後の調整となった日本代表強化合宿。ショットが決まると雄たけびを上げ、ミスすれば悔しさをあらわにした。「自分が進化したところを見せて次のリオ五輪の代表に選ばれるように頑張るだけ。メダルを取りたい気持ちもある」。今大会に懸ける思いは人一倍強い。
ロンドン五輪は手中と思われた。高3で迎えた昨年1月の全日本選手権で史上2人目となる高校生V。代表争いに名乗りを上げるも、実績で劣り日の丸は背負えなかった。「まだ自分には早かったということ」。1年を通してけがもなく、コンスタントに大会を制していた。それだけに悔しさをぶつけて進化を見せる覚悟だ。
石川とペアを組むのは昨年、今年の全日本選手権に続いて3度目。「石川選手の男子に負けないプレーと僕のバックレシーブに注目してもらいたい」と吉村。小1で始めた卓球は父弘義さんの厳しい指導で練習漬けの毎日を送った。母リリベスさんからもらった名前の読み方「マハル」はタガログ語で「愛する」の意味だ。「両親のおかげで今がある。勝つところを見せたい」。両親の強い愛情も受けて成長を続ける吉村が、リオへの再スタートを切る。 (永井響太)
▼吉村真晴(よしむら・まはる) 1993(平成5)年8月3日生まれの19歳。茨城県東海村出身。178センチ、62キロ。右シェークハンド。白方小1年で卓球を始める。野田学園高3年の時にアジアジュニア選手権男子シングルスで日本人として初めて優勝、全日本選手権男子シングルス優勝、世界ジュニア選手権男子シングルス3位。世界選手権は昨年に続き2度目の出場。昨年4月から愛工大。好きな選手は張継科(中国)。
▼世界卓球選手権 90年近い歴史を誇る国際卓球連盟主催の大会。かつては個人戦と団体戦を同一大会で行っていたが、2003年から奇数年に個人戦、偶数年に団体戦を交互に開催している。今年は個人戦で、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスを実施。
(2013年5月11日 中日スポーツ10面より)
卓球の世界選手権(13〜20日、パリ)に世界ランキング94位の吉村真晴(まはる、19)=愛工大=が、ロンドン五輪女子団体銀メダリストの石川佳純(20)=全農=と混合ダブルスで出場する。昨年1月の全日本選手権男子シングルスで史上2人目の高校生王者となったが、ロンドン五輪代表には届かなかった。日本人の父とフィリピン人の母を持つハーフが、3年後のリオ五輪へ向けた再出発の大会で存在感をアピールする。
■ロンドン五輪落選の雪辱を
2度目の舞台に吉村の気合がみなぎる。世界選手権前最後の調整となった日本代表強化合宿。ショットが決まると雄たけびを上げ、ミスすれば悔しさをあらわにした。「自分が進化したところを見せて次のリオ五輪の代表に選ばれるように頑張るだけ。メダルを取りたい気持ちもある」。今大会に懸ける思いは人一倍強い。
ロンドン五輪は手中と思われた。高3で迎えた昨年1月の全日本選手権で史上2人目となる高校生V。代表争いに名乗りを上げるも、実績で劣り日の丸は背負えなかった。「まだ自分には早かったということ」。1年を通してけがもなく、コンスタントに大会を制していた。それだけに悔しさをぶつけて進化を見せる覚悟だ。
石川とペアを組むのは昨年、今年の全日本選手権に続いて3度目。「石川選手の男子に負けないプレーと僕のバックレシーブに注目してもらいたい」と吉村。小1で始めた卓球は父弘義さんの厳しい指導で練習漬けの毎日を送った。母リリベスさんからもらった名前の読み方「マハル」はタガログ語で「愛する」の意味だ。「両親のおかげで今がある。勝つところを見せたい」。両親の強い愛情も受けて成長を続ける吉村が、リオへの再スタートを切る。 (永井響太)
▼吉村真晴(よしむら・まはる) 1993(平成5)年8月3日生まれの19歳。茨城県東海村出身。178センチ、62キロ。右シェークハンド。白方小1年で卓球を始める。野田学園高3年の時にアジアジュニア選手権男子シングルスで日本人として初めて優勝、全日本選手権男子シングルス優勝、世界ジュニア選手権男子シングルス3位。世界選手権は昨年に続き2度目の出場。昨年4月から愛工大。好きな選手は張継科(中国)。
▼世界卓球選手権 90年近い歴史を誇る国際卓球連盟主催の大会。かつては個人戦と団体戦を同一大会で行っていたが、2003年から奇数年に個人戦、偶数年に団体戦を交互に開催している。今年は個人戦で、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスを実施。
(2013年5月11日 中日スポーツ10面より)