進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2013.05.11

建築物散策マップ「カナザワケンチクサンポ」人気 金沢工大生ら独自視点で製作

■市HP掲載 既に“完売”増刷検討

 建築を学ぶ金沢工業大の学生たちが、学生の目線で金沢の建築やまちなみの魅力を紹介した散策マップ「カナザワケンチクサンポ」が人気だ。3月末に完成し、JR金沢駅構内にある観光情報センターなどに配布したが、既に“完売”状態。現代建築や古い町並みが共存する金沢の楽しみ方を独自の視点から見いだすことができる。市ホームページ(HP)などにも掲載しているが、増刷も検討している。(田嶋豊)

 マップは金沢工業大と市の連携事業「金沢の建築文化発信事業」の一環として製作。1冊目は、建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した妹島和世、西沢立衛両氏による建築ユニットの代表作「金沢21世紀美術館」、ニューヨーク近代美術館新館などを手掛けた谷口吉生氏が設計した「鈴木大拙館」を中心に取り上げ、関係者が知る設計などの裏話「ココダケノハナシ」も紹介した。

 「発見を重ねる小さな旅行」との観点で、徒歩30〜45分の見て歩きコース(4種類)も。写真などを交え、水や緑、新旧の町並みが交差するエリアなどまちなかの見どころを取り上げた。

 市内にはこのほか、ガラス製のもてなしドームや金沢海みらい図書館など、建築自体に関心が寄せられ、誘客促進にもつながっている。市はマップを3500部作ったが、「観光雑誌などにはない視点で予想以上の反響」(市企画調整課)と驚きを隠さない。増刷するかどうかを検討している一方、本年度も学生らと第2号を製作するという。

(2013年5月11日 北陸中日新聞朝刊石川地方版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ