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中日新聞掲載の大学記事

2013.04.27

部活指導法 体罰根絶徹底を 県高体連 活動方針 重点事項に

 県高校体育連盟の役員研修協議会が26日、金沢市稚日野町のいしかわ総合スポーツセンターで開かれた。大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が顧問の体罰を受けて自殺した問題を踏まえ、県高体連は2013年度の活動方針の重点事項に、「運動部活動の指導現場における体罰根絶の徹底を図る」という文言を新たに加えることを決めた。

 体罰根絶の活動の一環として、スポーツ心理学などが専門の金沢工業大の青木隆教授を招き、理論に基づく指導方法について話を聞いた。

 青木教授は「コーチと選手の考えが違う場合は往々にしてある」と指摘。言い聞かせるために頭ごなしにしかったり、じっと見守ったりしていても効果的ではないことを説いた。

 よりよい指導法としては、選手の気持ちに理解を示しつつも、問題が起きていることを気付かせてあげ「自発的に解決できるよう、うまく導く必要がある」と強調。それぞれの性格、チームの状態などに気を配り「戦略的に育てていってほしい」と呼び掛けた。

 研修協議会には約130人が参加した。

(酒井ゆり)

(2013年4月27日 中日新聞朝刊石川総合版より)
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