進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2013.04.17

絆も桜も咲き誇る 中部大・米オハイオ大 交流40年

 米オハイオ大で、姉妹校の中部大(愛知県春日井市)から寄贈された桜が満開を迎えた。両大は40年間、学生と教職員の交流を続けている。今年も満開の桜の下では日米の学生が日本の文化を語り合った。(米中西部オハイオ州アセンズで、竹内洋一、写真も)

 オハイオ大に留学中の中部大2年、浜室光太郎さん(19)は「日本では花見という宴会を開く」と紹介。日本語を学ぶオハイオ大4年、ジュリアン・ハートショーンさん(22)は「米国では宴会はしない。日本の文化は興味深い」と話した。

 中部大2年の田嶋佑伍さん(19)が「桜は新学期のイメージ」と説明すると、オハイオ大4年のジョシュ・ギャレットさん(23)は「日本人は短い間しか咲かない桜を大切にするんですね」とうなずいた。

 桜は中部大が1979年、175本を寄贈した。厳しい冬や水はけの悪い土壌の影響で2002年までに半分近くが枯れたが、04年に中部大が追加して贈り、計200本に。現在は地域住民も訪れる名所になっている。

 桜の管理を担当するスーザン・カルフーンさん(54)は「中部大の助言に従い、枝切りや土壌改良をして育てている」。当初からの事情を知るジョセプ・ロタ名誉教授(68)は「この桜は両大学の間だけではなく、日米の友情の証しだ」と話した。

(2013年4月17日 中日新聞夕刊10面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ