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2013.04.10
名工大グループ 光で動く細胞のポンプ ナトリウム排出 タンパク質を発見
光の力を利用して細胞内に入ったナトリウムを排出するポンプの働きをするタンパク質を、名古屋工業大の神取秀樹教授や井上圭一助教らのグループが、発見した。英オンライン科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に9日発表した。
神取教授は「細胞はナトリウム排出に太陽光エネルギーを使わないと考えられてきただけに、非常に重要度の高い結果」と話している。このタンパク質の排出機能を応用することで、うつ病の原因として知られるリチウムを細胞内から取り除ける可能性もある。
グループは実験用に使われる海洋細菌の遺伝子の中に、未知の遺伝子を見つけた。この遺伝子から作られるタンパク質を分析したところ、光のエネルギーによってナトリウムを排出する機能を持っていることが分かった。
細胞はナトリウムが内部に多く入りすぎると、活動できなくなることが知られている。
(2013年4月10日 中日新聞朝刊3面より)
神取教授は「細胞はナトリウム排出に太陽光エネルギーを使わないと考えられてきただけに、非常に重要度の高い結果」と話している。このタンパク質の排出機能を応用することで、うつ病の原因として知られるリチウムを細胞内から取り除ける可能性もある。
グループは実験用に使われる海洋細菌の遺伝子の中に、未知の遺伝子を見つけた。この遺伝子から作られるタンパク質を分析したところ、光のエネルギーによってナトリウムを排出する機能を持っていることが分かった。
細胞はナトリウムが内部に多く入りすぎると、活動できなくなることが知られている。
(2013年4月10日 中日新聞朝刊3面より)