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中日新聞掲載の大学記事

2013.04.09

愛知大学野球 エース萩原2試合連続完封

■中1日もお構いなし 昨季覇者の愛院大勝ち点ゲット

 愛院大が愛産大に4−0で勝ち、2勝1敗で勝ち点を獲得した。愛院大のエース・萩原大起投手(4年・常葉学園菊川)は6日の1回戦に続いて、愛産大を完封した。中部大は名城大に5−3で雪辱。対戦成績を1勝1敗のタイとし、9日に名商大グラウンドで行われる3回戦に勝負を持ち越した。

■三塁踏ませず

 最後の打者を打ち取ると、右手で左手のグラブをポンとたたいた。1回戦で完封勝ちした萩原が、この日も2安打完封。「調子が悪い中で、よく投げた。2試合連続完封はでき過ぎです」とエースがはにかんだ。

 1回戦は115球を投げて6安打完封。登板しなかった7日の2回戦でも投手陣が終盤に打ち込まれたため、ブルペンで20球を投げて肩をつくっていた。この日は疲労から右ひじの張りを訴えていたが、許した安打は3、5回の2本だけ。相手に三塁を踏ませることなく、悠々と投げきった。

 「絶対に負けられなかった。1回に先制してもらえて楽になった」と萩原。7日は仲間とスーパー銭湯に行き、1時間ほど温泉につかって疲れをいやした。1回戦の前日にも同じ銭湯に行って完封しただけに、験担ぎの意味もあったようだ。

 「昨日の大敗もあったのでリフレッシュできた」。2回戦で同点の8回に10点を奪われたショックを温泉で洗い流した。

 梶原康之監督(24)は賛辞を並べて、萩原の力投をたたえた。「ひじが痛い中、気持ちで投げてくれた。助かった。感謝している」。次週の愛院大は幸いにも試合がない。「気を抜けない。残りカードも全部勝つ」と萩原。7連覇を狙う愛院大が好スタートを切った。 (麻生和男)

■4番・纐纈勝利呼ぶ一打

 愛院大の2年生の4番・纐纈(こうけつ)が先制打で勝利を呼び込んだ。1回2死二塁で右中間適時三塁打。「萩原さんに3戦目も投げさせてしまったので、早い回で楽にさせたかった」。美濃加茂高では高校通算45本塁打を放ったスラッガー。今春から4番に座り、早くも結果を出した。

■愛知大学野球 堀田監督初勝利 中部大

 名城大に雪辱した中部大を二重の喜びが包んだ。今春、コーチから監督に昇格した堀田崇夫監督(39)にとっては、監督としてリーグ戦初勝利。もたらしたのはリーグ戦初先発で完投し、初勝利を挙げた若林孝希投手(2年・滑川)だ。

 最速136キロの直球を中心に、打たせて取る投球で3失点でまとめた若林は「緊張したけど要所を締めることができた」と笑顔。また、佐竹主将からウイニングボールを受け取った堀田監督は「3回戦がまだあるけど、この1勝はやはり違う。ボールは大事にしたい」と喜びをかみしめた。

▽3回戦(愛院大2勝1敗)
愛産大 000000000―0
愛院大 10000003x―4

▽2回戦(1勝1敗)
名城大 002000010―3
中部大 02020100x―5

(2013年4月9日 中日スポーツ9面より)
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