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2013.04.06
愛知大学野球 春季リーグきょう開幕 俺たちの熱い春
愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)は6日、名古屋市の瑞穂球場で開幕し、8週にわたる熱戦の幕が開ける。1部では愛院大が7季連続優勝を果たすのか、他の5校が阻止できるのか、が最大の焦点となる。愛院大・梶原、中部大・堀田の両新監督の采配や新戦力の台頭も楽しみ。各校はキャンプや社会人チームなどを相手にしたオープン戦を経て、戦力アップを図ってきた。6校の主将に目指す野球のスタイルや、優勝への意気込みを語ってもらった。
■愛院大 1位 打力の穴 足で埋める
リーグ戦だけでは満足せず、全国制覇を目標に練習に取り組んでいる。投手陣は昨秋の優勝の原動力となった萩原、波多野、辻佳が残った。
野手は主力が多く抜けたが、1本の安打で点を取れるように次の塁を積極的に狙う意識を徹底している。得点力低下の不安はない。
野手が投手陣をもり立て、チーム一丸となって全勝を目指す。
■名商大 2位 新顔台頭 投手陣厚み
昨年の主力投手を中心とした守りのチーム。エース大野が右肘を痛めて戦線を離れるが、昨年も活躍した森本、本格派右腕の吉岡が成長し、投手陣は充実している。
打線は勝負強い佐藤、長打力のある赤松が中心。犠打や足を絡めて得点することができ、確実性は増した。
けがなく一戦一戦を丁寧に戦い1993年秋以来の優勝を狙う。
■愛大 3位 攻守の要 好捕手カギ
本格派右腕の森、安定感のある左腕水越を軸としたチーム。選手間ミーティングを繰り返し優勝に向けて1つにまとまっている。
攻守の要は3季連続ベストナインの捕手松本道。自分が引っ張るという意識が強くなり、さらに頼もしくなった。下位打線も力をつけてきた。昨年のように勝ち点が懸かった大事な試合を落とすようなことは避けたい。
■名城大 4位 主力残留 経験生かす
昨年の主力選手が残った経験豊富なチームで、最少失点で守り勝つという伝統的な戦い方に変化はない。
投手には速球派右腕の河野をはじめ力のある投手が5、6人いる。打線は犠打を絡めて効果的に得点することができ、1年生から出場経験のある僕や黒沢が引っ張る。
大事な場面でのミスを減らし、全員野球で打倒愛院大を目指す。
■中部大 5位 投打に柱 団結力発揮
昨秋は優勝を狙えるチームだっただけに5位という結果には満足していない。今年はまとまりがあるので頂点を狙う。
投手は経験豊富な木村が柱。どこに投げればアウトが取れるかを熟知している、技巧派で頼もしい存在。
昨秋ベストナインの辻が打線を引っ張る。機動力を生かしたつなぐ野球をやり通せば、結果がついてくる。
■愛産大 6位 守備改善 接戦で勝つ
1部に昇格した昨秋は投手陣が奮闘したが、守備のミスから競り負ける試合が目立った。その反省からノックで内野の守備を重点的に鍛えてきた。
ロースコアの試合が多くなると予想。松尾や僕が打線を引っ張り、投手陣を楽にさせる。チームのまとまりは昨年より上。昨年は1部のレベルに戸惑ったが、今年はリーグ初優勝を目指す。
■愛院大V7へ万全
充実した投手陣を誇る愛院大の戦力が頭一つ抜けている。投打とも昨年の中心選手が多く残る名城大が対抗馬。投手陣が充実する名商大が追う様相となっている。
愛院大の投手陣は昨春の最優秀選手の萩原、昨秋の最優秀防御率(0・57)の波多野の2枚看板。主力が多く抜けた野手陣は走塁練習に重きを置き、懸念される打力の低下を走力で補うことで、昨年と同等の戦力が整った。
名城大は投手、野手とも昨年の主力が半数以上残ったことが強み。昨秋の打線は最多の38犠打。堅実な攻撃で点を奪うが、絶対的なエースがいない投手陣にはやや不安がある。
名商大は投手陣の活躍が鍵を握る。昨秋、敢闘賞を受賞した大野の右肘の故障が不安の種だが、本格派右腕の吉岡が急成長。落差が大きいフォークボールが武器の森本とともにチームをけん引する。
愛大は捕手松本道が攻守の中心。140キロ台の速球と切れのいいスライダーを持つ森、安定感がある左腕水越を巧みなリードで引っ張る。3番手以降の投手が台頭すれば優勝も狙える。
中部大は打球を広角に打ち分けられる辻、1年生から中軸を担う村瀬が打線の要。一方で投手陣の駒不足は否めず緩急をつけた投球が持ち味の木村にかかる期待は大きい。
昨秋から1部の愛産大の躍進には、スライダーとシンカーを操る右横手の平井の活躍が必須。投手陣の層は薄いが昨秋19失策した守備を改善し、ロースコアのゲームを制すれば上位進出も狙える。
■春季リーグの日程
4月 6日 愛院大−愛産大 名城大−中部大(瑞穂)
4月 7日 中部大−名城大 愛産大−愛院大(瑞穂)
4月13日 名商大−中部大 愛大−名城大(瑞穂)
4月14日 名城大−愛大 中部大−名商大(瑞穂)
4月20日 愛院大−愛大 名商大−愛産大(瑞穂)
4月21日 愛産大−名商大 愛大−愛院大(名城大)
4月27日 愛院大−中部大 名城大−愛産大(名商大)
4月28日 愛産大−名城大 中部大−愛院大(春日井)
5月 4日 名商大−名城大 愛大−中部大(名城大)
5月 5日 中部大−愛大 名城大−名商大(名商大)
5月11日 愛院大−名商大 愛大−愛産大(瑞穂)
5月12日 愛産大−愛大 名商大−愛院大(春日井)
5月18日 愛院大−名城大 中部大−愛産大(瑞穂)
5月19日 愛産大−中部大 名城大−愛院大(瑞穂)
5月25日 名商大−愛大(瑞穂)
5月26日 愛大−名商大(豊田)
【注】対戦カードの右は球場。開始時間は2試合の日が10時、1試合の日は13時。
■2、3部の大学
【2部】
<A>東海学園大、至学館大、星城大、名古屋経済大、名古屋学院大、名古屋大
<B>中京大、日本福祉大、名古屋産業大、愛知工業大、愛知学泉大、同朋大
【3部】
<A>愛知東邦大、名古屋市立大、愛知淑徳大、大同大、豊橋技術科学大
<B>南山大、名古屋工業大、愛知教育大、名古屋外国語大、愛知みずほ大、人間環境大
(2013年4月6日 中日新聞朝刊32面より)
■愛院大 1位 打力の穴 足で埋める
リーグ戦だけでは満足せず、全国制覇を目標に練習に取り組んでいる。投手陣は昨秋の優勝の原動力となった萩原、波多野、辻佳が残った。
野手は主力が多く抜けたが、1本の安打で点を取れるように次の塁を積極的に狙う意識を徹底している。得点力低下の不安はない。
野手が投手陣をもり立て、チーム一丸となって全勝を目指す。
■名商大 2位 新顔台頭 投手陣厚み
昨年の主力投手を中心とした守りのチーム。エース大野が右肘を痛めて戦線を離れるが、昨年も活躍した森本、本格派右腕の吉岡が成長し、投手陣は充実している。
打線は勝負強い佐藤、長打力のある赤松が中心。犠打や足を絡めて得点することができ、確実性は増した。
けがなく一戦一戦を丁寧に戦い1993年秋以来の優勝を狙う。
■愛大 3位 攻守の要 好捕手カギ
本格派右腕の森、安定感のある左腕水越を軸としたチーム。選手間ミーティングを繰り返し優勝に向けて1つにまとまっている。
攻守の要は3季連続ベストナインの捕手松本道。自分が引っ張るという意識が強くなり、さらに頼もしくなった。下位打線も力をつけてきた。昨年のように勝ち点が懸かった大事な試合を落とすようなことは避けたい。
■名城大 4位 主力残留 経験生かす
昨年の主力選手が残った経験豊富なチームで、最少失点で守り勝つという伝統的な戦い方に変化はない。
投手には速球派右腕の河野をはじめ力のある投手が5、6人いる。打線は犠打を絡めて効果的に得点することができ、1年生から出場経験のある僕や黒沢が引っ張る。
大事な場面でのミスを減らし、全員野球で打倒愛院大を目指す。
■中部大 5位 投打に柱 団結力発揮
昨秋は優勝を狙えるチームだっただけに5位という結果には満足していない。今年はまとまりがあるので頂点を狙う。
投手は経験豊富な木村が柱。どこに投げればアウトが取れるかを熟知している、技巧派で頼もしい存在。
昨秋ベストナインの辻が打線を引っ張る。機動力を生かしたつなぐ野球をやり通せば、結果がついてくる。
■愛産大 6位 守備改善 接戦で勝つ
1部に昇格した昨秋は投手陣が奮闘したが、守備のミスから競り負ける試合が目立った。その反省からノックで内野の守備を重点的に鍛えてきた。
ロースコアの試合が多くなると予想。松尾や僕が打線を引っ張り、投手陣を楽にさせる。チームのまとまりは昨年より上。昨年は1部のレベルに戸惑ったが、今年はリーグ初優勝を目指す。
■愛院大V7へ万全
充実した投手陣を誇る愛院大の戦力が頭一つ抜けている。投打とも昨年の中心選手が多く残る名城大が対抗馬。投手陣が充実する名商大が追う様相となっている。
愛院大の投手陣は昨春の最優秀選手の萩原、昨秋の最優秀防御率(0・57)の波多野の2枚看板。主力が多く抜けた野手陣は走塁練習に重きを置き、懸念される打力の低下を走力で補うことで、昨年と同等の戦力が整った。
名城大は投手、野手とも昨年の主力が半数以上残ったことが強み。昨秋の打線は最多の38犠打。堅実な攻撃で点を奪うが、絶対的なエースがいない投手陣にはやや不安がある。
名商大は投手陣の活躍が鍵を握る。昨秋、敢闘賞を受賞した大野の右肘の故障が不安の種だが、本格派右腕の吉岡が急成長。落差が大きいフォークボールが武器の森本とともにチームをけん引する。
愛大は捕手松本道が攻守の中心。140キロ台の速球と切れのいいスライダーを持つ森、安定感がある左腕水越を巧みなリードで引っ張る。3番手以降の投手が台頭すれば優勝も狙える。
中部大は打球を広角に打ち分けられる辻、1年生から中軸を担う村瀬が打線の要。一方で投手陣の駒不足は否めず緩急をつけた投球が持ち味の木村にかかる期待は大きい。
昨秋から1部の愛産大の躍進には、スライダーとシンカーを操る右横手の平井の活躍が必須。投手陣の層は薄いが昨秋19失策した守備を改善し、ロースコアのゲームを制すれば上位進出も狙える。
■春季リーグの日程
4月 6日 愛院大−愛産大 名城大−中部大(瑞穂)
4月 7日 中部大−名城大 愛産大−愛院大(瑞穂)
4月13日 名商大−中部大 愛大−名城大(瑞穂)
4月14日 名城大−愛大 中部大−名商大(瑞穂)
4月20日 愛院大−愛大 名商大−愛産大(瑞穂)
4月21日 愛産大−名商大 愛大−愛院大(名城大)
4月27日 愛院大−中部大 名城大−愛産大(名商大)
4月28日 愛産大−名城大 中部大−愛院大(春日井)
5月 4日 名商大−名城大 愛大−中部大(名城大)
5月 5日 中部大−愛大 名城大−名商大(名商大)
5月11日 愛院大−名商大 愛大−愛産大(瑞穂)
5月12日 愛産大−愛大 名商大−愛院大(春日井)
5月18日 愛院大−名城大 中部大−愛産大(瑞穂)
5月19日 愛産大−中部大 名城大−愛院大(瑞穂)
5月25日 名商大−愛大(瑞穂)
5月26日 愛大−名商大(豊田)
【注】対戦カードの右は球場。開始時間は2試合の日が10時、1試合の日は13時。
■2、3部の大学
【2部】
<A>東海学園大、至学館大、星城大、名古屋経済大、名古屋学院大、名古屋大
<B>中京大、日本福祉大、名古屋産業大、愛知工業大、愛知学泉大、同朋大
【3部】
<A>愛知東邦大、名古屋市立大、愛知淑徳大、大同大、豊橋技術科学大
<B>南山大、名古屋工業大、愛知教育大、名古屋外国語大、愛知みずほ大、人間環境大
(2013年4月6日 中日新聞朝刊32面より)