HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2013.03.12
「スマトラ沖地震」本に 大津波教訓生かそう 現地調査重ね 名大教授らが出版
2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震の教訓をまとめた書籍「大津波を生き抜く」を、名古屋大環境学研究科の田中重好教授(社会学)と高橋誠教授(地理学)らが出版した。田中、高橋両教授は「一般の人にも分かる形で教訓を残したい」と話している。
津波襲来直後の混乱や収入減少やトラウマ(心的外傷)など復興期の課題、イスラム教信仰が果たした役割などをテーマにした13章で構成されている。
田中教授らは、地震発生直後から現地で聞き取り調査を続けている。「インドネシアの人たちは物を書き残す習慣が少ない」として、風化を防ぐためにインドネシア語の書籍も11年3月14日に発行しており、今回はこれまでの調査やこの書籍を基にした。
スマトラ沖地震の規模は、東日本大震災を超えるマグニチュード(M)9.1。死者22万人以上、被災人口200万人以上とされる。スマトラ島は30メートル以上の津波に襲われたとみられている。
明石書店から出版し、A5判、277ページ、2800円(税別)。1000部製作した。問い合わせは明石書店=電03(5818)1171=へ。(中村禎一郎)
(2013年3月12日 中日新聞朝刊県内総合版より)
津波襲来直後の混乱や収入減少やトラウマ(心的外傷)など復興期の課題、イスラム教信仰が果たした役割などをテーマにした13章で構成されている。
田中教授らは、地震発生直後から現地で聞き取り調査を続けている。「インドネシアの人たちは物を書き残す習慣が少ない」として、風化を防ぐためにインドネシア語の書籍も11年3月14日に発行しており、今回はこれまでの調査やこの書籍を基にした。
スマトラ沖地震の規模は、東日本大震災を超えるマグニチュード(M)9.1。死者22万人以上、被災人口200万人以上とされる。スマトラ島は30メートル以上の津波に襲われたとみられている。
明石書店から出版し、A5判、277ページ、2800円(税別)。1000部製作した。問い合わせは明石書店=電03(5818)1171=へ。(中村禎一郎)
(2013年3月12日 中日新聞朝刊県内総合版より)