進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2013.03.09

避難所設置訓練や被害想定学習など 全国の大学生知恵絞る 東海地区の災害 効果的支援は・・・

■岩手県立大企画 あすまで「研修会」 日福大に68人

 美浜町奥田の日本福祉大で8日、災害の復興支援に取り組む全国の学生が集う「コミュニティ支援力養成研修会」が始まった。中部、東北、関東、近畿地方の大学生ら68人が10日まで、東海地区の災害を想定しながら支援の在り方を学ぶ。(吉岡雅幸)

 研修会は、東日本大震災後に学生ボランティアを受け入れてきた岩手県立大が、全国の学生に被災者支援の仕方を学んでもらうために企画。昨年、岩手県で二度開いた。

 3回目の今回は、南海トラフを震源とする大地震で大きな被害が予想される東海地区を会場に選んだ。

 学生らは8日、美浜町職員から地域の概要と防災の取り組みを教わり、大規模災害時に注意すべき点などを話し合った。

 9、10日は東海地区の災害の被害想定などを学ぶ。標高26メートルのキャンパス周辺を見回って危険箇所を探し、避難所設置や炊き出しなどの訓練もする。

 岩手県立大社会福祉学部の山本克彦准教授(51)は「自分が被災した場合の支援の受け入れ方や、被災地をどう支援するかを考えてほしい」と期待する。

 日本福祉大災害ボランティアセンターの山本奈央事務局長(20)は「全国の学生が集まる機会は珍しい。災害時に助け合うことができるように備えたい」と意気込みを語った。

(2013年3月9日 中日新聞朝刊知多版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ