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中日新聞掲載の大学記事

2013.03.08

中部学院大 「10年後見越し行動を」 関で岡本学長が退任講演

 3月末に退任する中部学院大の岡本健学長(82)の退任記念講演会が7日、関市桐ケ丘の関キャンパスで開かれ、教職員ら150人を前にこれまでの歩みや福祉教育への思いを語り、将来を担う人材の育成を託した。

 岡本学長は産業医科大名誉教授で、旧国立東京第2病院(現・国立病院機構東京医療センター)院長などを経て、中部学院大が開学した1997年に就任。人の生涯に福祉は必要とする「人間福祉」の考えを提唱し、福祉に携わる人材の育成に力を入れた。

 人間福祉学部人間福祉学科から始まった同大を、在任16年間で子ども学部や経営学部などを加えて4学部5学科に拡大。大学院や人間福祉学会も立ち上げ、県内の社会福祉振興にも尽力した。

 岡本学長は生い立ちや耳鼻咽喉科医時代を振り返り、今後の福祉の在り方について講演。少子高齢化が進む社会の将来像や10年後を見越した行動の必要性を訴え、高度な先進技術の応用が課題と指摘した。

 また、保健と医療、福祉の連携を強調。現代は老後の不安が強いとしながら「人生100年も夢でない時代。人生を楽しみ、幸せに終われる時代が来るよう、対応できる人材を育てて」と呼び掛けた。

 4月から新学長には放送大岐阜学習センターの古田善伯所長が就任する。(松崎晃子)

(2013年3月8日 中日新聞朝刊中濃版より)
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