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中日新聞掲載の大学記事

2013.01.25

比の小児科医に講習 名大病院 技術や感染症対策

 名古屋市昭和区の名古屋大病院は24日、フィリピンの小児科医を対象にした医学セミナーを名大鶴舞キャンパスで開いた。フィリピンから訪れた医師38人が参加し、小児科分野の医療技術や感染症対策といった日本の取り組みなどの説明を受けた。

 セミナーは、英国の医学雑誌の出版社が企画した。フィリピン側の要望で、先天性心疾患や感染症などの診断で実績がある名大病院の医師らが講演した。

 小児のウイルス感染について講演した小児科の伊藤嘉規さんは、日本独自のインフルエンザウイルスの簡易検査から投薬までの一連の治療が世界で評価されつつあることや、胎児期からの感染症による脳炎に効果がある薬を紹介。

 フィリピンの医師からは「薬の効果はあっても費用が高く、治療には使いづらい」などの課題も指摘された。

 小島勢二教授は「フィリピンはまだ感染症で子どもが亡くなることが多く、経済情勢が医療を制限している。診断に困った時には、遺伝子検査など私たちが何らかの形で手伝いたい」と語った。 (柚木まり)

(2013年1月25日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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