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2012.11.25
スマホで高齢者支援 日課管理、家族に安否確認促すメール 愛工大生がアプリ
■利用者「簡単で便利」
愛知工業大(豊田市)情報科学科の学生が、一人暮らしの高齢者を支援して孤独死を防ごうと多機能携帯電話(スマートフォン)向けアプリケーション「あんしん」を開発した。「社会的弱者を助けるアプリを、これからもつくっていきたい」と意気込んでいる。 (川原田喜子)
鳥居一平准教授の研究室で1年生3人が今年5月から取り組んできた。お年寄りが忘れないよう日課を管理し、離れた家族の写真や声をアルバムのように保存ができる。3日間、起動されないと、安否確認を促すEメールが家族に届く機能も付けた。
利用した学生の祖父母からは「シンプルで使いやすい」と歓迎する声が多く寄せられたという。開発した村山翔太さんは「研究するまでアプリが高齢者の役に立つとは思わなかった。使われる現場も見て、やりがいを感じている」と話した。
研究室では以前から特別支援学校などの依頼を受けて支援アプリの開発を続けている。昨年5月から提供する「ねえ、きいて」は言葉が不自由な障害者向け。画面上の絵を組み合わせてタッチすると「ご飯」「食べたい」など自動音声で意思を伝えられる内容で、国内外で1万回以上ダウンロードされている。
現在は肢体障害者や寝たきりの人のまばたきを感知して意思を伝えるアプリを研究中。鳥居准教授は「まばたきに反応する意思伝達装置は非常に高価。気軽に使えるアプリができれば画期的なはず」と期待する。
「あんしん」は250円で、鳥居研究室のホームページからも有料でダウンロードできる。問い合わせは愛知工業大=電0565(48)8121=へ。
(2012年11月25日 中日新聞朝刊県内総合版より)
愛知工業大(豊田市)情報科学科の学生が、一人暮らしの高齢者を支援して孤独死を防ごうと多機能携帯電話(スマートフォン)向けアプリケーション「あんしん」を開発した。「社会的弱者を助けるアプリを、これからもつくっていきたい」と意気込んでいる。 (川原田喜子)
鳥居一平准教授の研究室で1年生3人が今年5月から取り組んできた。お年寄りが忘れないよう日課を管理し、離れた家族の写真や声をアルバムのように保存ができる。3日間、起動されないと、安否確認を促すEメールが家族に届く機能も付けた。
利用した学生の祖父母からは「シンプルで使いやすい」と歓迎する声が多く寄せられたという。開発した村山翔太さんは「研究するまでアプリが高齢者の役に立つとは思わなかった。使われる現場も見て、やりがいを感じている」と話した。
研究室では以前から特別支援学校などの依頼を受けて支援アプリの開発を続けている。昨年5月から提供する「ねえ、きいて」は言葉が不自由な障害者向け。画面上の絵を組み合わせてタッチすると「ご飯」「食べたい」など自動音声で意思を伝えられる内容で、国内外で1万回以上ダウンロードされている。
現在は肢体障害者や寝たきりの人のまばたきを感知して意思を伝えるアプリを研究中。鳥居准教授は「まばたきに反応する意思伝達装置は非常に高価。気軽に使えるアプリができれば画期的なはず」と期待する。
「あんしん」は250円で、鳥居研究室のホームページからも有料でダウンロードできる。問い合わせは愛知工業大=電0565(48)8121=へ。
(2012年11月25日 中日新聞朝刊県内総合版より)