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中日新聞掲載の大学記事

2012.08.28

動物いっぱいの図書室に 名芸大生らが改装中 常滑・鬼崎南小 児童の希望基に

 常滑市と連携協定を結んでいる名古屋芸術大(北名古屋市)の学生らが、夏休み期間を利用して、常滑市鬼崎南小学校の図書室を改装する作業に取り組んでいる。27日には動物や鳥のオブジェを壁に取り付け、室内は明るくにぎやかな雰囲気に一変。2学期に利用する子どもたちの笑顔を、学生らは待ち望んでいる。

 鬼崎南小は、2012年度の重点目標の1つに「本好きな子を増やす」を掲げる。低学年向けに一般教室を転用した図書室があり、ここを訪れたくなる場所にしようと、改造を計画。名芸大に依頼して、美術学部アートクリエーターコースの学生ら20人ほどが、ボランティアで協力することになった。

 5月から6月にかけて、担当の西村正幸教授(55)らが鬼崎南小を訪問。2、3年生に、どんな図書室にしたいか尋ねる授業を開き、児童の声から「いろんな動物がいる本の森」をテーマに固めた。

 学生らはライオンやキツネ、ヤギなど6種類の動物を立体作品に仕上げ、廊下側の壁には動物が隠れた森の絵を用意した。床に図書の分類にちなんだ動物、掃除道具入れには海の生き物を描いた。

 立体作品は壁から飛び出してくるような迫力があり、本を読むカエルなどユーモラスな姿も。ライオンを作った4年の小栗菜実さん(22)=豊田市=は「古い本のページを表面に張るなど、本を意識する工夫もした。来るのを楽しみにしてもらえたらうれしい」。

 この図書室には、絵本を中心に1500冊を配置。始業式翌日の9月4日、児童にお披露目する予定という。(福本雅則)

(2012年8月28日 中日新聞朝刊知多版より)
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