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中日新聞掲載の大学記事

2008.08.16

スピードが持ち味 ラクロス19歳以下日本代表・安藤さん

岐阜市在住 東海地区で初選出
世界大会7試合出場

 ラクロスの19歳以下日本代表に、東海地区から初めて選出された日本福祉大(愛知県)2年の安藤功二選手(19)=岐阜市山吹町。先月、カナダで行われた世界大会で7試合すべてにMFとして出場し、スピードあふれるプレーでチームに貢献した。(伊東朋子)

 12チームが参加する世界大会は4年に1度開催される。日本は1996年から参加し、今年が4回目。優勝した米国、2位のカナダを含む7チームと対戦、1勝6敗の7位の成績を残した。

 安藤選手は得点は挙げられなかったものの、全試合に出場し、MFとして中盤で試合をコントロールした。

 東海地区から19歳以下の代表選手選出は初めて。今年3月、東京で行われた代表選考を兼ねる練習会に招集されたのは46人。6月まで続いた練習や試合で、最終の22人に残った。

 日本福祉大入試の日に偶然見た練習試合がラクロスとの出会い。小学校から岐阜総合学園高までずっと野球一筋。高校では俊足巧打の外野手、副将も務めたが、目標の甲子園出場はできなかった。「野球はやり尽くした」と打ち込める競技を探していたところだった。

 体格に勝る外国選手との対戦の中で、大敗することもあったが、スピードや持久力で対抗できることも分かった。最後まで力を出し切ることに徹する気持ちの強さを学んだ。

 持ち味のスピードと野球の経験を生かした正確なパスなどミスの少ないプレーを評価され、自信がついた。ラクロス経験の長いチームメートとのミーティングでの討論にも刺激を受けた。

 「いろんなスポーツの要素が生かせる、迫力あるラクロスという競技をもっと知ってほしい」と安藤選手。日本代表の経験を発揮して、まず東海学生リーグ戦優勝を目指す。「ラクロスが五輪種目になって、自分が代表選手になれれば」−夢は無限に広がっている。

(2008年8月16日 中日新聞朝刊岐阜総合版より)
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