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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.19

観光の奥深さを学ぶ 岐阜総合学園高・専門高校生事業 大学教授が助言

 岐阜市須賀の岐阜総合学園高校で「飛び出せスーパー専門高校生推進事業」の一環として、岐阜女子大文化創造学部の浅野弘光教授がフィールドワークを用いた観光事業について話した。

 同校は、県教育委員が同事業で指定している岐阜地区の4校の1つ。観光事業の仕組みを学んでいる観光ビジネス系列の2年生8人が参加した。

 浅野教授は、ものごとをよく観察し、人それぞれの視点を持つことの大切さを説いた。

 例えば、岐阜城や織田信長に関する観光客向けの商品は多いが、金華山に多く自生し、初夏に一斉に金色の花を咲かせて金華山の名の由来にもなっているツブラジイの商品は無いと指摘。ドングリの実をつけるツブラジイは籠城の際の食料として植えられたといい、「ものごとの奥底を見れば、新しいものが生まれる。若い感覚で誰も見向きもしなかったものに目をつけてほしい」と助言した。

 田口茉奈美さん(16)は「観光では発想や見方によって、ものごとの新しい面が出てくることが分かった」と話した。

 生徒たちは9、10月に、岐阜公園周辺の観光案内をしている「まちなか案内人」の指導で、実際に観光ビジネスを体験する予定。(谷大平)

(2012年6月19日 中日新聞朝刊岐阜版より)

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