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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.19

学長のヨットで 「同好会」発進 中古艇購入、自ら操船技術指導

 愛知工科大・愛知工科大自動車短大(蒲郡市)の安田孝志学長(64)が学生たちに呼び掛け、自ら顧問となる学内ヨットサークル「クルージング同好会」が、今月下旬に発足する。使うヨットは安田学長が購入したばかりの中古艇。「内なる野生を呼び覚ませ」が合言葉だ。 (細井卓也)

 安田学長は4月に着任。京都大大学院の学生だったころ、琵琶湖でヨットを始めた。岐阜大で勤務していた時にヨット部を立ち上げた経験もある。

 今春着任してから「マリーナとこんな近い大学はほかにない」とヨットへの思いを募らせ、岐阜大の退職金で30フィート(約9メートル)の中古艇を購入。学内食堂で学生たちを誘い、10人程度で同好会を発足することになった。

 今月12日には蒲郡市海陽町のラグナマリーナに停留しているヨットを1部メンバーの学生5人に披露した。

 学生たちはヨットの初心者ばかり。操船技術のコーチを兼任する安田学長は「これがメーンセール」「このレバーを引くと前進する」などと説明。艇内のラジオを付けてみせ、楽しさも演出した。

 同好会代表に決まった機械システム工学科1年の柴主純さん(18)は「学長に誘われた時は驚いた。めったにない機会なので楽しみたい」と話す。今後は週末に三河湾のクルージングに出掛け、海に親しみながら操船を学んでいく。

 安田学長は「近年の若者はバーチャルな世界に閉じこもりがち。地元の海で心を磨いて夢に挑み、社会から歓迎される技術者になってほしい」と願っている。

(2012年6月19日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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