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2012.04.18
愛知大学野球 名商大が今季初勝ち点
名商大が中部大に1−0で競り勝ち、2勝1敗で今季初勝ち点を獲得した。名商大の先発・大野裕瑛投手(3年・大分三重総合)が中部大を4安打に抑え、リーグ戦初完封で今季3勝目を挙げた。
■大野 4安打完封
エースの風格が漂い始めた。勝ち点が懸かった3回戦で、名商大の先発右腕・大野が貫禄の投球を披露。中部大打線を散発4安打に抑え、4番・松ノ木の本塁打による1点を守り切った。3年春で自身初のリーグ戦完封勝利だ。
「自分が点を取られなければ負けない。何が何でも勝ち点が欲しかった」と大野。終了の瞬間は疲れ果て、マウンドでしゃがみ込んだ。だが、駆け寄ったナインに抱き起こされると、満足げに笑顔を振りまいた。
先勝した15日の1回戦では1失点したが、自責点ゼロで完投。さらに、この日は1回戦に続いて無四球と安定感が光る。直球は130キロにも満たないほど。だが、同じ3年生の佐藤捕手の好リードにも引っ張られ、巧みに変化球を織り交ぜた。
高校時代にバスケットボール部からも勧誘された186センチの長身も大きな武器。指名打者制のため打席に入る機会はなく、「打撃は苦手」と言いながらも、1回戦の試合後には折れた松ノ木のバットをもらい、うれしそうに持ち帰った。明るい性格も持ち味だ。「のほほんとしているけど、生真面目ではない。投手陣のムードメーカーです」と佐藤。中村順司監督(65)は「エースになったね」と目尻を下げた。
大野で2勝して、今季初の勝ち点を獲得。中村監督は「内容のある勝ち点1になった」と喜ぶ。第3週は試合がなく、疲れの見える大野が休養できるのも好都合。勝ち点奪取で弾みをつけて、第4週の名城大戦に備える。 (麻生和男)
▽3回戦(名商大2勝1敗)
中部大 000000000―0
名商大 00001000x―1
(2012年4月18日 中日スポーツ10面より)
■大野 4安打完封
エースの風格が漂い始めた。勝ち点が懸かった3回戦で、名商大の先発右腕・大野が貫禄の投球を披露。中部大打線を散発4安打に抑え、4番・松ノ木の本塁打による1点を守り切った。3年春で自身初のリーグ戦完封勝利だ。
「自分が点を取られなければ負けない。何が何でも勝ち点が欲しかった」と大野。終了の瞬間は疲れ果て、マウンドでしゃがみ込んだ。だが、駆け寄ったナインに抱き起こされると、満足げに笑顔を振りまいた。
先勝した15日の1回戦では1失点したが、自責点ゼロで完投。さらに、この日は1回戦に続いて無四球と安定感が光る。直球は130キロにも満たないほど。だが、同じ3年生の佐藤捕手の好リードにも引っ張られ、巧みに変化球を織り交ぜた。
高校時代にバスケットボール部からも勧誘された186センチの長身も大きな武器。指名打者制のため打席に入る機会はなく、「打撃は苦手」と言いながらも、1回戦の試合後には折れた松ノ木のバットをもらい、うれしそうに持ち帰った。明るい性格も持ち味だ。「のほほんとしているけど、生真面目ではない。投手陣のムードメーカーです」と佐藤。中村順司監督(65)は「エースになったね」と目尻を下げた。
大野で2勝して、今季初の勝ち点を獲得。中村監督は「内容のある勝ち点1になった」と喜ぶ。第3週は試合がなく、疲れの見える大野が休養できるのも好都合。勝ち点奪取で弾みをつけて、第4週の名城大戦に備える。 (麻生和男)
▽3回戦(名商大2勝1敗)
中部大 000000000―0
名商大 00001000x―1
(2012年4月18日 中日スポーツ10面より)