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中日新聞掲載の大学記事

2012.04.17

愛知大学野球 愛大が愛工大に連勝

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第2週第2日は16日、愛知県日進市の愛院大グラウンドで1部の2回戦があり、愛大が9−1で愛工大に連勝して2つ目の勝ち点を得た。中部大は4−0で名商大に勝って1勝1敗とした。

 愛大は1点を追う3回1死満塁から松本道の右犠飛で同点とし、暴投で勝ち越し。6回には玉水のスクイズと寺嶋、大坪らの適時打などで5点を加えた。

 中部大は6回に奥村の適時打で先制。先発木村は威力ある直球を低めに集め、3安打しか許さず完封した。

■中部大・木村 主軸抑え完封

 春を境に、チーム内の役割が劇的に変わる学生野球。3年になった中部大の左腕木村は、最も抑えなければならない場面に力を出し切ることで自覚を示した。

 「今まではああした場面で崩れやすかった。意識して投げた」。じりじりする展開の中で6回にようやく先制。直後の守りで相手の上位打線をピシャリと抑えてみせた。

 球を見極めようとした2番赤野の思いを見透かしたように2球で追い込み、3球勝負で2ゴロに仕留めた。佐藤も2球で打ち取ると、主砲の松ノ木は低めの直球で空振り三振。味方がつかんだ流れを確かなものにした。

 183センチ、80キロの好素材は1年から先発で起用されたが、昨年は両脚などを痛めて停滞。この春の合宿では善久監督に「今季はエース平塚と2本柱を務めてほしい」と奮起を促された。

 平塚で初戦を失い、2戦目を任せられたこの日。1年生捕手の細川を導きながら最後まで抑えきった。「これで他の下級生の投手も奮起してくれれば」。額の汗をぬぐう表情は頼もしさに満ちていた。 (鈴木智行)

 ◇愛院大(1勝1敗)
中部大 000001003―4
名商大 000000000―0

 ◇同(愛大2勝)
愛工大 100000000―1
愛大 00200502x―9

(2012年4月17日 中日新聞朝刊22面より)
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