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中日新聞掲載の大学記事

2012.04.16

愛知大学野球 寺嶋が決勝2塁打!! 愛大先勝

■昨秋首位打者が1番定着で引っ張る

 愛大は昨秋首位打者の寺嶋宗哉中堅手(3年・関西)の決勝2塁打で愛工大に1−0で先勝した。愛大の伊佐地佑紀投手(4年・津島北)は今季初完封で、2戦連続の完投勝利。名商大は大野裕瑛投手(3年・三重総合)が1失点完投し、中部大に3−1で快勝した。

 鋭い打球が左翼線を破った。3回1死2塁。愛大が初めてつかんだ好機で、寺嶋が愛工大主戦・北出の外角の直球を踏み込んでとらえた。「チャンスで打てて良かった。調子が悪かったので、いいきっかけになる」。昨秋、打率3割8分1厘で首位打者となった切り込み役の適時2塁打が決勝打となった。

 昨秋は9番打者だったが、今春から1番に定着。「9番の時とは全然違う」と相手投手の攻めは厳しくなっているが、開幕から4戦連続安打中で、打線に勢いを注いでいる。名古屋市瑞穂区在住で、自宅は瑞穂球場から徒歩10分ほど。萩山中時代は軟式の東山クラブでプレーし、高校は「甲子園に出られる可能性が一番高いと思った」と当時、甲子園に5季連続出場していた関西(岡山)に進学した。だが、寺嶋の在学中は甲子園に出られず「卒業後のセンバツには(後輩が)出場したんです」と苦笑いで振り返る。

 父親が卒業生だった縁で、愛大に進学。祖父江(現トヨタ自動車投手)、赤田(現中日捕手)の強力バッテリーを擁して秋季リーグ戦を制したチームを高校3年時に見たことも決め手となった。だが、その後、愛大は優勝から遠ざかっている。全国大会に懸ける思いはひときわ強い。

 「明日も勝つことが大事。勝ち点2で(次カードの)愛院大戦を迎えたい。優勝して神宮(全日本大学野球選手権大会)に行きたいので」と寺嶋。愛大の強力打線を、新しい1番打者が引っ張っていく。 (麻生和男)

■大野が無4球完投 名商大

 名商大の大野は無4球で完投した。今春から本格的に先発となり、前週の愛大戦で2試合に先発登板。だが、「疲労はなかった」と186センチの長身から角度のある球をコーナーに投げ分け、自責点ゼロで投げきった。「特に何かが良かったわけではないけど、粘り強く投げられた」と大野。中村監督も「(捕手の)佐藤とのコンビも良く、持ち味を出している」とほめていた。

▽1回戦(愛大1勝)
愛大 001000000―1
愛工大 000000000―0

▽1回戦(名商大1勝)
名商大 200001000―3
中部大 000100000―1

(2012年4月16日 中日スポーツ11面より)
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