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2012.04.11
中部大で書家の講師 筆と墨でシルクロード
■書道部員と作品
書道研究団体「登絖社(とうこうしゃ)」の会長で中部大非常勤講師の書家原田凍谷さん(49)と、大学書道部の部員による作品展が26日まで、同大民族資料博物館で開かれている。観覧無料。
「墨に歌う 砂漠の詩」がテーマで、原田さんは作家・井上靖さんの紀行文を書にして13点を出品し、書道部の学生たちはシルクロード周辺で見つかった紀元前ごろの木簡を手本にした木片の書27点並べた。原田さんと学生の合作もある。
シルクロードの情景を、筆や墨の濃さを変えることで表現しようと図った原田さんの作品は、全紙2枚を連ねて悠久の時の長さを示すなど独創的だ。余白を大きく配し、砂漠に浮かぶ蜃気楼(しんきろう)の湖のように見せた作品もある。
原田さんは「広大な地平線を感じるおおらかな風景や、荒涼とした雰囲気を、作品全体から感じてもらえれば」と話している。(磯部旭弘)
(2012年4月11日 中日新聞朝刊なごや東版より)
書道研究団体「登絖社(とうこうしゃ)」の会長で中部大非常勤講師の書家原田凍谷さん(49)と、大学書道部の部員による作品展が26日まで、同大民族資料博物館で開かれている。観覧無料。
「墨に歌う 砂漠の詩」がテーマで、原田さんは作家・井上靖さんの紀行文を書にして13点を出品し、書道部の学生たちはシルクロード周辺で見つかった紀元前ごろの木簡を手本にした木片の書27点並べた。原田さんと学生の合作もある。
シルクロードの情景を、筆や墨の濃さを変えることで表現しようと図った原田さんの作品は、全紙2枚を連ねて悠久の時の長さを示すなど独創的だ。余白を大きく配し、砂漠に浮かぶ蜃気楼(しんきろう)の湖のように見せた作品もある。
原田さんは「広大な地平線を感じるおおらかな風景や、荒涼とした雰囲気を、作品全体から感じてもらえれば」と話している。(磯部旭弘)
(2012年4月11日 中日新聞朝刊なごや東版より)