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2008.07.11
中京大初の決勝進出逃す 全日本大学サッカートーナメント
第32回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの準決勝が10日、大阪・長居第2陸上競技場で行われ、中京大(愛知)は阪南大(大阪)に1−2で惜敗した。0−1で迎えた後半39分に途中出場のFW吉山幸宏(3年・草津東)のゴールで同点に追い付いたが、その直後に勝ち越し点を許して初の決勝進出を逃した。
勝てる相手だった…
決勝進出の壁は厚かった。全日本大学サッカートーナメントで中京大が4強入りしたのは、今回が3度目。今大会は2回戦で優勝候補の流通経大を破り、勢いに乗って臨んだが“3度目の正直”はならなかった。
「勝てる相手だった。決勝まで行けると思ったのに…」。昨年度の全日本大学選手権でも準決勝で敗れただけに、DF那須川主将は悔しそうに下を向いた。
惜しまれるのは1失点目だ。前半36分、集中すべき相手CKのこぼれ球をゴール前で“お見合い”。だれがクリアするのか躊躇している間に相手にけり込まれた。後半はペースを奪い返して両サイドから果敢に攻撃。後半39分にFW吉山が同点ゴールをたたき込んだが、そのわずか3分後に決勝点を奪われた。
「攻めるのか、守るのかの意思統一ができなかった」とDF諸江。また那須川主将は「油断したわけではないけど、一戦一戦ではなく決勝を見てしまった」と流通経大に勝って生まれた心のスキを敗因に挙げた。
沢入重雄監督(元名古屋グランパスFW)がシーズン途中の5月に、J1千葉にヘッドコーチとして招へいされ、チームを離れた。公式発表当日まで知らされていなかった選手の間には動揺が広がったが、諸江が「これまでも自分たちで考えながらやってきたので…」と話すようにピンチを乗り越え、たくましくサッカーに打ち込んできた。
今後は今冬の全日本大学サッカー選手権の出場権を手にし、決勝進出の壁を破ることが目標となる。「この壁を越えたい」と那須川主将。中京大が悔しさを胸に再び走り始める。(麻生和男)
(2008年7月11日 中日スポーツ13面より)
勝てる相手だった…
決勝進出の壁は厚かった。全日本大学サッカートーナメントで中京大が4強入りしたのは、今回が3度目。今大会は2回戦で優勝候補の流通経大を破り、勢いに乗って臨んだが“3度目の正直”はならなかった。
「勝てる相手だった。決勝まで行けると思ったのに…」。昨年度の全日本大学選手権でも準決勝で敗れただけに、DF那須川主将は悔しそうに下を向いた。
惜しまれるのは1失点目だ。前半36分、集中すべき相手CKのこぼれ球をゴール前で“お見合い”。だれがクリアするのか躊躇している間に相手にけり込まれた。後半はペースを奪い返して両サイドから果敢に攻撃。後半39分にFW吉山が同点ゴールをたたき込んだが、そのわずか3分後に決勝点を奪われた。
「攻めるのか、守るのかの意思統一ができなかった」とDF諸江。また那須川主将は「油断したわけではないけど、一戦一戦ではなく決勝を見てしまった」と流通経大に勝って生まれた心のスキを敗因に挙げた。
沢入重雄監督(元名古屋グランパスFW)がシーズン途中の5月に、J1千葉にヘッドコーチとして招へいされ、チームを離れた。公式発表当日まで知らされていなかった選手の間には動揺が広がったが、諸江が「これまでも自分たちで考えながらやってきたので…」と話すようにピンチを乗り越え、たくましくサッカーに打ち込んできた。
今後は今冬の全日本大学サッカー選手権の出場権を手にし、決勝進出の壁を破ることが目標となる。「この壁を越えたい」と那須川主将。中京大が悔しさを胸に再び走り始める。(麻生和男)
(2008年7月11日 中日スポーツ13面より)