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中日新聞掲載の大学記事

2011.11.20

リニモ沿線 にぎわいづくり 学生8人知事に提案

■若年層狙い駅にちなむ曲を イベント情報専門のSNS ボランティアセンター設置

 リニモ(東部丘陵線)沿線の大学生8人が19日、長久手町の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内の地球市民交流センターであった大村秀章知事と意見交換する「大村知事と語る会」に参加し、一帯のにぎわいづくりについて提案した。(原田晋也)

 大村知事は、藤が丘駅(名古屋市名東区)から学生らとリニモ貸し切り列車に乗って公園へ。長久手町の観光PR隊「長久手歴史トラベラーズ」の演武を鑑賞したあと懇談会に入った。

 経産大臣政務官だった2001年ごろ、愛・地球博(愛知万博)の関連事業に携わったエピソードに触れ「リニモは万博のために造られたが、未来の投資にもしていかなければならない。この辺りを県内で一番楽しいエリアにできればいいと思っている」とあいさつした。

 「リニモ沿線地域のにぎわいづくり」をテーマに、学生がそれぞれの意見を発表。愛知学院大(日進市)3年の石川直道さん(22)は、長久手町は学生が多く典型的なベッドタウンだと指摘し「若年層をターゲットに、リニモ各駅にちなんだ楽曲を作っては」と提案した。

 愛知工業大(豊田市)4年の金沢良和さん(22)は「沿線のイベント情報に特化したSNS(会員制交流サイト)を始めれば、宣伝コストの削減や効果の把握ができる」と指摘した。

 公園で交流イベントを企画している愛知淑徳大(長久手町)4年の柴田悠希さん(22)は「リニモの運賃は高すぎる。なぜ現行の値段になっているのか」と質問。「活性化のアイデアを持っている人がいても、縦割り行政が壁になっているという話も聞く」などと鋭く切り込み、大村知事が「耳に痛い話だ」と苦笑いで返す場面もあった。

 県立大(同町)4年の村松朝子さん(21)は「地域住民と学生を結び付ける総合的なボランティアセンターのような施設がリニモ沿線にほしい」と話し、参加者から「モリコロパークにつくっては」「おしゃれなカフェを造るなど自然に人が集まるよう工夫しては」などと意見が出た。

 会の後、参加者の1人は「知事と直接話ができたのは良かったが、もう少し時間をとって知事の意見も詳しく聞きたかった」と話していた。

 語る会は3回目。懇談会の内容は県のホームページなどで公開するという。

(2011年11月20日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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