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学生活動  2025.12.18

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畜産現場記録 命の尊さ問う 椙山女学園大生 田原で取材、動画に

命の尊さを伝えるドキュメンタリー動画を作った下垣内さん(左)と丹羽さん=千種区の椙山女学園大で

命の尊さを伝えるドキュメンタリー動画を作った下垣内さん(左)と丹羽さん=千種区の椙山女学園大で

 椙山女学園大(千種区)の学生が、田原市の農業体験施設「渥美どろんこ村」を取材し、ドキュメンタリー動画を製作した。ニワトリを食肉処理する瞬間も盛り込み、「心を動かす作品を作りたかった。命の大切さを考えるきっかけになれば」と話している。

 映像を手がけたのは、いずれもメディア情報学科3年の下垣内瑠香さん(21)と丹羽知美さん(21)。8月上旬、教育学部の学生が畜産や有機農業を手がけるどろんこ村で食の循環や食品ロス問題、持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ2泊3日の合宿に同行し、計30時間にわたってカメラを回し続けた。

 元テレビ局ディレクターの栃窪優二特任教授と2カ月かけて編集し、30分番組に。ナレーションは丹羽さんが務めた。

 2人が編集作業で悩んだのが、ニワトリをさばく場面の見せ方。刺激的ではあるが「『ニワトリの命があるから自分たちは生きている』と視聴者に感じてほしかった」と、表現を工夫して動画に加えたという。

 2人は普段、映像製作をする学生団体で1分程度のインスタグラム用動画などを作っている。長時間の映像は初めてといい、丹羽さんは「30分にまとめられて良かった」と笑顔。映像製作に関する職に就きたいという下垣内さんは「想像以上に良くできた。自分の将来につながる経験になった」と手応えを語った。

 動画は18日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開するほか、命の尊さを学ぶ教材として教育学部の講義でも活用される。(加藤壮一郎)

(2025年12月18日 中日新聞朝刊市民版より)
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