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2011.10.12
共有自転車 マナカで便利 名工大が実験
■「ピッ」個人認証と決済
拠点を設けて共有自転車を貸し出す「コミュニティー・サイクル」にIC乗車券「manaca(マナカ)」を導入する実験を、名古屋工業大の伊藤孝紀准教授と駐輪場管理会社「蔦井」(名古屋市西区)が11日、始めた。個人の認証と決済の両方に電子マネーを使うのは全国初の試み。
伊藤准教授は「実験がうまくいけば、コミュニティー・サイクルの名チャリ(名古屋市)や同じような取り組みを考えている自治体に導入を訴えていきたい」と話している。
名工大に貸し出し・返却拠点を2カ所設置。拠点でマナカを所定の位置にかざすと鍵が外れて自転車が借りられ、利用後にどちらかの基地に返す仕組みだ。実験ではお金は取らないが、料金は借りた時間に応じて加算される。
電子マネーは身元確認が難しく「乗り逃げ」の恐れがあるため、利用者登録をする際に携帯電話の番号を登録してもらい、ある程度の本人確認ができるよう工夫した。
実験には学生と大学職員計20人が協力。11月末までの2カ月間実施し、集まった情報を基に課題を洗い出す。来年6月には学外にも基地を設け実験を広げる方針だ。
「蔦井」は名チャリの社会実験にも参加しており「電子マネーを使えるようにしてほしい」との声があったことから共同実験を計画した。
伊藤准教授は「こうした取り組みは環境保護にも有益。電子マネーでさらに取り組みが広がればうれしい」と話している。
(2011年10月12日 中日新聞朝刊社会面より)
拠点を設けて共有自転車を貸し出す「コミュニティー・サイクル」にIC乗車券「manaca(マナカ)」を導入する実験を、名古屋工業大の伊藤孝紀准教授と駐輪場管理会社「蔦井」(名古屋市西区)が11日、始めた。個人の認証と決済の両方に電子マネーを使うのは全国初の試み。
伊藤准教授は「実験がうまくいけば、コミュニティー・サイクルの名チャリ(名古屋市)や同じような取り組みを考えている自治体に導入を訴えていきたい」と話している。
名工大に貸し出し・返却拠点を2カ所設置。拠点でマナカを所定の位置にかざすと鍵が外れて自転車が借りられ、利用後にどちらかの基地に返す仕組みだ。実験ではお金は取らないが、料金は借りた時間に応じて加算される。
電子マネーは身元確認が難しく「乗り逃げ」の恐れがあるため、利用者登録をする際に携帯電話の番号を登録してもらい、ある程度の本人確認ができるよう工夫した。
実験には学生と大学職員計20人が協力。11月末までの2カ月間実施し、集まった情報を基に課題を洗い出す。来年6月には学外にも基地を設け実験を広げる方針だ。
「蔦井」は名チャリの社会実験にも参加しており「電子マネーを使えるようにしてほしい」との声があったことから共同実験を計画した。
伊藤准教授は「こうした取り組みは環境保護にも有益。電子マネーでさらに取り組みが広がればうれしい」と話している。
(2011年10月12日 中日新聞朝刊社会面より)