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中日新聞掲載の大学記事

2011.09.03

1500万年前の新種? 中京学院大・冨田特任教授 貝の化石を発表 静岡で発見

 中京学院大(中津川市千旦林)の冨田進特任教授(古生物学)は、約1500万年前のソデボラ科の新種の貝と見られる化石が静岡県松崎町で発見されたと発表した。冨田教授は「全長が22センチもあり、これほど巨大なものは初めて見た」と話した。

 発見された化石は現在、奄美群島以南で生息するアツソデガイに近い新種と見られ、フィリピン東方の西太平洋に生息していたと推定される。フィリピン海プレートの移動に伴って、発見地近くの地層に分布したという。冨田教授は「保存状態が悪く、新種と判定するにはさらなる調査が必要だ」と話した。

 また冨田教授は11日に水戸市で開催される日本地質学会で、1600万〜1700万年前のサザエの化石について発表を行う。化石は静岡県牧之原市相良で発掘されたもので、現在はセーシェル、モーリシャスなどでしか生息していないという。(本田英寛)

(2011年9月3日 中日新聞朝刊岐阜県版より)
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