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2011.09.01
腰楽になるサポーター 中京大と旭ゴム試作 大府の畑で実証実験
■筋肉の動きゴムで補助 負担25%軽減
中京大とゴム・プラスチック製造業「旭ゴム化工」(名古屋市千種区)が開発・試作した腰部サポーターの効果を確かめる実証試験が31日、大府市半月町の畑であった。(出口有紀)
試作のサポーターは長さ50センチ、幅25センチで、リュックのように背中に背負い、腰に当てたサポーター部分と両ひざの裏側をゴムでつなぐ。ゴムの張力で、曲げた腰を戻す筋肉の動きを補助する仕組み。これまでの実験結果では、腰の筋肉の負担を25%軽減できるという。
この日は地元の農業深谷勇さん(78)に装着、キャベツ畑で中腰の動きが多い苗植え作業をしてもらった。中京大の種田(おいだ)行男教授(55)ら5人が、装着前後の腰の筋肉の活動量を計測し、疲れ具合の聞き取り調査もした。
深谷さんは「違和感はあるが、曲げた腰を伸ばす時、ゴムの力のせいか、楽に感じた」と答えた。種田教授は「労働の負担軽減は健康づくりの1つ。実験の成果を現場で生かすためにも、行政といろんな場面で連携できれば」と話した。
試験は、東浦町とともに健康増進を目標にした「ウェルネスバレー構想」を推進する市が、構想のPRも兼ねて住民参加の形での試験を企画した。半月町周辺には、あいち健康の森公園や介護施設など、健康福祉関連の施設が集積、両市町は健康長寿の一大拠点づくりを目指している。
(2011年9月1日 中日新聞朝刊県内総合版より)
中京大とゴム・プラスチック製造業「旭ゴム化工」(名古屋市千種区)が開発・試作した腰部サポーターの効果を確かめる実証試験が31日、大府市半月町の畑であった。(出口有紀)
試作のサポーターは長さ50センチ、幅25センチで、リュックのように背中に背負い、腰に当てたサポーター部分と両ひざの裏側をゴムでつなぐ。ゴムの張力で、曲げた腰を戻す筋肉の動きを補助する仕組み。これまでの実験結果では、腰の筋肉の負担を25%軽減できるという。
この日は地元の農業深谷勇さん(78)に装着、キャベツ畑で中腰の動きが多い苗植え作業をしてもらった。中京大の種田(おいだ)行男教授(55)ら5人が、装着前後の腰の筋肉の活動量を計測し、疲れ具合の聞き取り調査もした。
深谷さんは「違和感はあるが、曲げた腰を伸ばす時、ゴムの力のせいか、楽に感じた」と答えた。種田教授は「労働の負担軽減は健康づくりの1つ。実験の成果を現場で生かすためにも、行政といろんな場面で連携できれば」と話した。
試験は、東浦町とともに健康増進を目標にした「ウェルネスバレー構想」を推進する市が、構想のPRも兼ねて住民参加の形での試験を企画した。半月町周辺には、あいち健康の森公園や介護施設など、健康福祉関連の施設が集積、両市町は健康長寿の一大拠点づくりを目指している。
(2011年9月1日 中日新聞朝刊県内総合版より)