バリトン歌手の岡本茂朗が主宰するエウロ・リリカが「若き歌手達（たち）の饗宴（きょうえん）」シリーズをスタートさせる。第１回が２６日、２回目が７月１８日、両日とも午後５時３０分、名古屋・伏見のザ・コンサートホールで開く。

　岡本は「オペラ公演でいつも合唱で手伝ってくれている若い地元の芸術家に育ってもらい、オペラを継承していってほしい」と企画意図を話す。出演者は１６人。出身校や在籍する大学は異なるが全員が２０代だ。

　名古屋音楽大４年の山下玲皇奈さんは「それぞれ声に合った役をもらい、ソリストを体験できる場を与えてもらってうれしい。今後につなげていきたい」と練習に励んでいる。

　初回はベルディ「椿姫」とプッチーニ「ラ・ボエーム」、２回目はドニゼッティ「愛の妙薬」とビゼー「カルメン」のハイライトを原語（字幕付き）で上演する。各日２５００円。（問）ＯＦＦＩＣＥリラン＝電０５２（７３３）８８０９

（2011年6月15日　中日新聞夕刊9面より）