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中日新聞掲載の大学記事

2011.06.12

被災地支援 つながろう 学生ら150人決意 名古屋で集会

 東日本大震災被災地への支援活動を盛り上げようと、県内の学生ボランティア団体などによる「愛知の学生大ミーティング」が11日、名古屋市港区のポートメッセなごやであった。150人が参加し「被災地のことを忘れず、県内の学生がつながり合って支援したい」と声が上がった。会場で参加者の声を拾った。

 集まったのは東海地方の学生ボランティア7団体や、ボランティアに興味がある学生ら。冒頭、避難所での「誕生日会」を開いている福島大学災害ボランティアセンター(福島市)の佐藤宗さん(21)とテレビ電話で交流。佐藤さんは「放射能の問題で福島県民は他県の人に受け入れられるかすごく気にしている。福島の人に会ったら温かく迎えてほしい」と訴えた。

 各ボランティア団体は、学生に活動内容を紹介し、協力を要請。廃棄食材を使い名古屋市内のカフェで料理を提供、売り上げを義援金に充てる団体「リフードア」は、「仙台市でも同じように廃棄食材をもらい受け、移動八百屋として避難者に提供している」などとアピールしていた。

 また、シンポジウムでは、三重県の学生ボランティア団体「チームM」責任者で三重大4年の上田大樹さん(22)や、震災翌日から名古屋市内で募金を始めた「TJG311」代表で名古屋大3年の佐藤友利亜さん(22)が、これまでの活動や今感じていることを語った。

 上田さんは「3カ月がたち、どうしても忘れがちになるが、実際に被災地に行き現地の人と知り合えばいつまでも忘れない」と現地を訪れる意義を強調した。

 佐藤さんは「学生の良さもあるが、社会人に助けられることも多い。いろいろなつながりを生かしたい」と話した。

(2011年6月12日 中日新聞朝刊県内版より)
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