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2011.06.06
愛知大学野球 1、2部入れ替え戦最終日 中部大延長18回制し残留
■道野捕手4安打&好リード
中部大(1部6位)が中京大(2部1位)に延長18回、4−2で競り勝ち、4日の1回戦に続いて連勝。1部残留を決めた。中京大は3季ぶりの1部再昇格を逃した。
■ミスで勝ち越し
長い戦いにけりをつけた。延長18回。1部残留を決めた中部大ナインがグラウンド上で思い思いにガッツポーズを繰り返した。ベンチ裏で泣く選手もいる。入れ替え戦史上に残るような激闘を執念で制した。「入れ替え戦で延長18回なんて初めて。よくしのいだ」。善久裕司監督(53)は脱力したような表情で振り返った。
死闘だった。1回に相手の失策で先制。その後は相手の攻撃を耐え、9回までこぎつけた。だが、2連投の3番手・平塚が9回2死から失策絡みで失点。延長にもつれ込んだ。
先攻のため、延長はサヨナラ負けの重圧とも戦い続けた。15回に5番・辻の本塁打でいったんは勝ち越したが、裏に再び同点。規定により最終回となる18回の攻撃は、善久監督の「この回しかないぞ」との号令にナインが反応した。1死満塁から相手の守備のミスを誘って勝ち越し。最後も平塚が1死満塁のピンチを迎えたが、1部校の意地が勝った。
「先輩方が1部を守ってきてくれたので、絶対に落とせなかった。みんなで勝利できた」。打っては4安打、守っては3投手を好リードした道野捕手は胸をなで下ろした。
今春は投手陣の軸と見込んでいた尾越、木村の両左腕がけがなどで本調子ではなかった。投打がかみ合わずに最下位に沈んだ。だが、田村、平塚の両右腕が台頭するなど収穫もあった。
善久監督は「緊張した試合の中で出た課題を克服して、いかに発揮するか。それができれば秋は優勝争いもできる」と巻き返しを誓った。 (麻生和男)
▽2回戦(中部大2勝)
中部大(1部6位) 100000000000001002―4
中京大(2部1位) 000000001000001000―2
(延長18回)
(部)岡本、尾越、平塚−道野
(京)清水、藤本−金田
本塁打 辻(部)
(2011年6月6日 中日スポーツ9面より)
中部大(1部6位)が中京大(2部1位)に延長18回、4−2で競り勝ち、4日の1回戦に続いて連勝。1部残留を決めた。中京大は3季ぶりの1部再昇格を逃した。
■ミスで勝ち越し
長い戦いにけりをつけた。延長18回。1部残留を決めた中部大ナインがグラウンド上で思い思いにガッツポーズを繰り返した。ベンチ裏で泣く選手もいる。入れ替え戦史上に残るような激闘を執念で制した。「入れ替え戦で延長18回なんて初めて。よくしのいだ」。善久裕司監督(53)は脱力したような表情で振り返った。
死闘だった。1回に相手の失策で先制。その後は相手の攻撃を耐え、9回までこぎつけた。だが、2連投の3番手・平塚が9回2死から失策絡みで失点。延長にもつれ込んだ。
先攻のため、延長はサヨナラ負けの重圧とも戦い続けた。15回に5番・辻の本塁打でいったんは勝ち越したが、裏に再び同点。規定により最終回となる18回の攻撃は、善久監督の「この回しかないぞ」との号令にナインが反応した。1死満塁から相手の守備のミスを誘って勝ち越し。最後も平塚が1死満塁のピンチを迎えたが、1部校の意地が勝った。
「先輩方が1部を守ってきてくれたので、絶対に落とせなかった。みんなで勝利できた」。打っては4安打、守っては3投手を好リードした道野捕手は胸をなで下ろした。
今春は投手陣の軸と見込んでいた尾越、木村の両左腕がけがなどで本調子ではなかった。投打がかみ合わずに最下位に沈んだ。だが、田村、平塚の両右腕が台頭するなど収穫もあった。
善久監督は「緊張した試合の中で出た課題を克服して、いかに発揮するか。それができれば秋は優勝争いもできる」と巻き返しを誓った。 (麻生和男)
▽2回戦(中部大2勝)
中部大(1部6位) 100000000000001002―4
中京大(2部1位) 000000001000001000―2
(延長18回)
(部)岡本、尾越、平塚−道野
(京)清水、藤本−金田
本塁打 辻(部)
(2011年6月6日 中日スポーツ9面より)