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中日新聞掲載の大学記事

2011.04.27

民族資料博物館が開館 中部大 バーミヤンの壁画復元も

 中部大(春日井市松本町)の民族資料博物館が26日、大学構内に開館した。シルクロード文化圏を中心に世界各地の生活文化資料2700点を収蔵。一般にも無料公開する。

 文部科学省認定の大学博物館は県内で3施設目。多くの資料は、1984(昭和59)年の国際関係学部設置以降、在籍した歴代の文化人類学者が実地調査先で収集した。

 シルクロード関連では、アフガニスタンのバーミヤン石窟(せっくつ)寺院にあった壁画の一部の復元品やペルシャのタイル画、コイン600点など。他地域はオセアニア、アジア、アメリカ、アフリカ、中東、ヨーロッパの6文化圏に分けて民族衣装や生活用品などを展示した。畑中幸子名誉教授が60年代後半、パプアニューギニアでシシミン族を撮影した写真など貴重な品が多い。

 式典で山下興亜学長は「生活文化の歴史的発展過程や多様化を知ることができる」と話した。

 この博物館は既存の資料室を広げて改装した650平方メートル。同大付属三浦記念図書館2階にあり、開館時間は平日午前9時半〜午後4時半。土・日曜、祝日、年末年始など休館。(問)中部大=0568(51)1111

(2011年4月27日 中日新聞朝刊愛知総合版より)

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