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中日新聞掲載の大学記事

2011.01.30

中部日本学生スキー 大回転とS大回転 男子は森本が連覇

 スキーの第56回中部日本学生選手権(中部日本学生スキー連盟、中日新聞社など主催)第1日は29日、長野県白馬村の岩岳スキー場で男女6種目があり、森本優希(中京大)が男子のスーパー大回転と大回転をともに2連覇。女子は谷口真美(中京大)がスーパー大回転で初優勝、鈴木栄子(中京大)が大回転を2年連続で制した。

 距離は、男子10キロクラシカルで西田真(中京大)が、同20キロリレーで愛工大が、それぞれ頂点に立った。

■昨年の雪辱を誓う

 「勝って当然の試合をものにできた」。男子のスーパー大回転と大回転で2年連続2冠に輝いた森本。2月の全日本学生選手権に向け、手応えをつかんだ。

 昨年の全日本は活躍が期待されたが「緊張でがちがち」で入賞圏外に。精神面もたくましさを増し、「ここからが本番」と気を引き締めていた。

■谷口が強気の戦略 本命鈴木抑え初V 女子S大回転

 谷口が大本命から勝利をたぐり寄せた。前回女子アルペン3冠の鈴木を抑えての初制覇。「本当に勝てるなんて」。ゴール後、周囲のどよめきで見上げた電光掲示板のタイムに、目を疑った。

 速さが求められるスーパー大回転は苦手。だが最初のコーナーは角度があり、小回りの技術を生かせる。「序盤で差をつければ」と、ストックで雪面を力強く突いて加速。強気の戦略で勝負した。

 鈴木は尊敬する先輩だ。「見えないところで努力できる人」と目標にした。選手生活は大学生までと決めている4年の谷口にとって、スーパー大回転では最後の公式戦。鈴木に一度も勝てなかった種目で、金星をつかんだ。

 大回転は0.05秒差で惜しくも2位だったが、30日の回転で「もうひとつ優勝を取りたい」。憧れの背中を、再び追い越すつもりだ。 (対比地貴浩)

【男子】
▽スーパー大回転 (1)森本(中京大)50秒51(2)横井(愛工大)51秒40(3)大家(愛工大)51秒42▽大回転 (1)森本(中京大)57秒65(2)金子(中京大)58秒93(3)船場(愛工大)59秒02▽10キロクラシカル (1)西田(中京大)29分29秒6(2)馬場(中京大)29分36秒2(3)岡田(名大)32分47秒1▽リレー(5キロ×4) (1)愛工大(佐藤、森谷、稲葉、山田)1時間15分20秒3(2)名大(原田、鈴木、中西、伊藤)1時間18分0秒2(3)中京大(竹内、高野、谷、高井)1時間18分42秒4

【女子】
▽スーパー大回転 (1)谷口(中京大)55秒91(2)鈴木(中京大)56秒53(3)渡辺(金城学院大)56秒95▽大回転 (1)鈴木(中京大)1分2秒28(2)谷口(中京大)1分2秒33(3)吉田(金城学院大)1分6秒36

(2011年1月30日 中日新聞朝刊27面より)
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