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2010.11.28
心の引っ掛かり、切り絵に 3年前から独学 南山大4年・伊藤美沙さん個展
南山大人文学部4年で、人類学を専攻する伊藤美沙さん(22)=長久手町=の切り絵展が、28日まで千種区東山通5のカメダビル「TAiGA」で開かれている。正午〜午後6時で、入場無料。 (大沢悠)
「残ったものが、うまれたものだった」と題し、9点を展示。普段の暮らしの中で心に引っ掛かったものを、黒い模造紙や和紙を使って切り絵にした。
2体の骸骨(がいこつ)と、リボンをくわえたハトを配した「番(つがい)」という作品は「イギリスで抱き合った格好の2体の骸骨が発見された、という新聞記事を読んで作った」。迷路のように見える曲線が、よく見ると赤ちゃんやおにぎりなどを表現している。
切り絵は、「小学校の図工の時間に作ったのを思い出して」3年前から独学で始めた。使うのは、曲線も切れるデザインカッター。初めは作って家族に見せるだけだったが、兄の勧めで昨年、あま市で個展を開き、今回は2回目になる。
切り絵を作るのは冬だけで、夏は登山や一人旅をして過ごす。修行僧の周りをトンボが飛び回る題のない作品は、国内で一人旅をした時に、ホームレスの人を見た経験から着想した。「自分は好きで『貧乏旅行』をしているが、そうじゃない人もいる。それを思ったら、旅行が嫌になった」という。「切り絵は、もやもやしたものを100パーセント気持ち良く吐き出せる方法」と伊藤さん。「一生やめないと思う」と笑顔を見せた。
問い合わせは、メール=mi111sa01@gmail.com=で。
(2010年11月28日 中日新聞朝刊市民総合版より)
「残ったものが、うまれたものだった」と題し、9点を展示。普段の暮らしの中で心に引っ掛かったものを、黒い模造紙や和紙を使って切り絵にした。
2体の骸骨(がいこつ)と、リボンをくわえたハトを配した「番(つがい)」という作品は「イギリスで抱き合った格好の2体の骸骨が発見された、という新聞記事を読んで作った」。迷路のように見える曲線が、よく見ると赤ちゃんやおにぎりなどを表現している。
切り絵は、「小学校の図工の時間に作ったのを思い出して」3年前から独学で始めた。使うのは、曲線も切れるデザインカッター。初めは作って家族に見せるだけだったが、兄の勧めで昨年、あま市で個展を開き、今回は2回目になる。
切り絵を作るのは冬だけで、夏は登山や一人旅をして過ごす。修行僧の周りをトンボが飛び回る題のない作品は、国内で一人旅をした時に、ホームレスの人を見た経験から着想した。「自分は好きで『貧乏旅行』をしているが、そうじゃない人もいる。それを思ったら、旅行が嫌になった」という。「切り絵は、もやもやしたものを100パーセント気持ち良く吐き出せる方法」と伊藤さん。「一生やめないと思う」と笑顔を見せた。
問い合わせは、メール=mi111sa01@gmail.com=で。
(2010年11月28日 中日新聞朝刊市民総合版より)