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学生活動  2026.05.19

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稲手植え 学びの収穫多し 経営情報学ぶ金沢工大生ら 金沢・牧山町で体験

日本の原風景ともいえる棚田で手植えする学生や企業人ら=金沢市牧山町で

日本の原風景ともいえる棚田で手植えする学生や企業人ら=金沢市牧山町で

 経営情報を学ぶ金沢工業大の学生や卒業生、企業経営者らが17日、金沢市牧山町の田んぼでイセヒカリを手植えする体験をした。同大の学科プロジェクト「食から環境を考える」の課外学習として初めて実施。棚田が広がる谷あいで、自然を感じながら米を育てる意義をかみしめた。(沢井秀和)

 日本の原風景を感じさせる牧山町を初めて訪れる人もいて、20人余りの参加者は鳥のさえずりを聞き、そよぐ風を受けながら作業した。地元で有機農法に取り組む橋田由美子さんらが手ほどきした。

 体験した、金沢市生まれで経営情報学科3年の米澤佑斗さん(20)は「山あいの米作りは白山麓まで行かないと、できないと思っていた。金沢でできるとは」と驚いた。長野県出身で同3年の藤沢伶士(れいじ)さん(20)は「利益、効率性を追求するあまり、生産現場の精神性、実態が見えなくなることがある。経営倫理を考える上で稲の手植えから学ぶべきことが多い」と語った。

 参加者は、田んぼのそばに出した羽釜でご飯を炊き、放し飼いの鶏が産んだ卵をかけて食べた。東京都内のIT企業で管理職を務めている男性(37)は「食べ物への感謝をかみしめている」と話した。学生の指導教官の石原正彦教授(60)=技術経営=は「もっと食に関心を持ってもらいたい。農業を探究するきっかけにしてもらえれば」と語った。

 2粒の種もみをセットに作った「ポット苗」を植え、通常の苗との成長を比べる。通常の苗は田植えする際に、根の部分が傷つくことがあり、ポット苗の効果を検証する。秋に稲刈り体験もする予定。

(2026年5月19日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)
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