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中日新聞掲載の大学記事

2010.10.28

愛知大学野球 中部大1部残った

 4、5位決定戦は中部大が愛大に3−1で競り勝った。5位となった愛大は1、2部入れ替え戦に回る。中部大は4位となり、1部残留が決まった。入れ替え戦は愛大(1部5位)−日本福祉大(2部2位)、愛工大(1部6位)−中京大(2部1位)で、11月6日から行われる。

 なお打撃賞(首位打者)は名城大・牧内樹三塁手(1年・大府)が4割2分5厘(40打数17安打)で、最優秀防御率は愛大・伊佐地佑紀投手(2年・津島北)が1.16で初受賞した。

■有終1失点完投 中部大・石川

 中部大の主戦・石川が1失点完投で、大学最後の試合を締めくくった。最終週で愛大が名商大に勝ったため、2日前に決定戦開催が決定。「気持ちの切り替えができていなかった」というが、1回に失点した以降は愛大に二塁も踏ませない貫禄(かんろく)の投球。「これで終わりだと思った」と試合終了の瞬間は自然と涙が出たという。来春、社会人野球の強豪である東京ガスに入社する。「レベルは高いけど、やるしかない」。社会人野球でもエースを目指す。

■日福大と入れ替え戦 愛大・伊佐地『頑張るだけ』

 最終週で優勝目前の名商大に競り勝った勢いはどこへ行ったのか。土壇場で踏みとどまって、入れ替え戦回避に望みをつないだ愛大は、ミスが続いて中部大に負けた。

 だが、下を向いている時間はない。今季、最優秀防御率のタイトルを獲得した伊佐地は「入れ替え戦の相手(日本福祉大)は関係ない。勝利にこだわって、自分の投球ができるように頑張るだけ」と前を向いた。

 この日は先発・永田の後を受けて2点を追う7回から登板。「流れを変えよう」と3者凡退で抑えることにこだわり、その通りに3イニングをパーフェクトに封じた。逆転はできなかったが、伊佐地自身はリーグ戦終盤の好調をキープ。「きょうも出来は良かったと思う」と自信を持っている。

 好投はするものの、要所で痛打を浴びたリーグ序盤から、着実に投球フォームを固めてきたのが好調の要因。「しっくりこなくて悩んでいたけど、今は本来のフォームで常時投げられる」と言う。八田剛監督(38)が「きょう以上に緊張する。試合への入り方が大事」と話す入れ替え戦でも、伊佐地の存在が大きな武器となる。 (麻生和男)

中部大 100101000―3
愛 大 100000000―1

(2010年10月28日 中日スポーツ9面より)
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