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中日新聞掲載の大学記事

2010.10.28

柳田国男映画蔵出し 遠野物語100年 来月上映会 愛院大、日進市

■ほかのフィルムや「百万塔陀羅尼」も 貴重所蔵品、相次ぎ公開

 日進市の愛知学院大は市と共同で、同大所蔵の貴重な16ミリ映画フィルム「柳田国男と遠野物語」(1976年、三木茂監督)の上映会を11月9日午後2時から市図書館、16日午後2時から同大図書館情報センターで開く。16日は所蔵の貴重な映画「法隆寺献納宝物」の上映や、文化財「百万塔陀羅尼(だらに)」の一般公開も。今後も所蔵フィルム上映会を行うという。(坪井千隼)

 今年は遠野物語発刊百年に当たることから同大が企画。地域に開かれた大学を目指し、日ごろ研究者しか見る機会の少ない貴重な所蔵フィルムを順次公開していく方針だ。

 柳田国男(1875〜1962年)は日本民俗学の草分け。遠野物語は民俗学研究の出発点となった代表作で遠野(岩手県)出身の民話研究家から聞いた伝承をまとめた。フィルム「柳田国男と遠野物語」はカラー25分の映像で、遠野物語についてドキュメンタリー風に紹介する。フィルムは国内でもわずかしか残っていないという。

 9日の上映会では、同大の林淳教授が「遠野物語と山人論」というテーマで講演する。

 16日に公開される百万塔陀羅尼は、8世紀に製作されたと伝わる小塔と教典で、教典は最古の印刷物ともいわれる。

 ともに入場無料。同センターで整理券を配布中で、席に余裕があれば当日参加も可能。(問)同センター=電0561(73)1111、内線5003


(2010年10月28日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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