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学生活動  2025.10.07

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大学生 災害どう備える? 金沢でフォーラム 共助などアイデア議論

防災や共助をテーマに意見を交わす大学生たち=金沢市片町で

防災や共助をテーマに意見を交わす大学生たち=金沢市片町で

■「防災訓練を主催しよう」「SNSで情報発信したら」

 県内の大学生が防災をテーマに討論する「かなざわ学生防災フォーラム」が5日、金沢市片町の金沢学生のまち市民交流館で初めて開かれた。金沢大、金沢工業大、金沢星稜大などから約40人が参加し、日頃の備えや地域での共助について知恵を出し合った。(新居真由香)

 災害時に地域コミュニティーで助け合う共助の意識を高めてもらおうと、市と金沢工業大の「防災・減災プロジェクトSoRA」が企画した。

 学生は少人数のグループに分かれ、災害が起きる前に自分たちにできる共助と学生同士が連携してできる防災の二つをテーマに議論した。学生が主催する防災訓練や学生の視点での防災マップの作成、交流サイト(SNS)を使った地域の防災情報の発信などのアイデアを村山卓市長らに発表した。

 講評した北陸学院大の田中純一教授は「災害時には1人暮らしの学生や社会人も弱者になり得る。うまく情報発信をしてほしい」と助言した。

 京都府内の大学の消防・防災サークルで構成された学生ネットワーク「FAST」や、SoRAによる防災の取り組みの紹介もあった。FASTでは大学の枠を超えて学生が地域の防災訓練に参加するなどしており、参加者からは「石川でも各大学のサークルがつながれる場を設けたい」との声が上がった。

 北陸学院大2年の野尻菜々美さん(20)は「地域住民との関わりや、学生同士の情報共有を日頃から大切にしていきたいと感じた」と話した。

(2025年10月7日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)
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