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学生活動  2025.07.12

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愛知県産しらす×能登食材=アラビアータ 味な被災地支援を

名古屋学院大の学生と中日本海産が共同開発した「能登アラビアータちりめん」=栄の松坂屋名古屋店で

名古屋学院大の学生と中日本海産が共同開発した「能登アラビアータちりめん」=栄の松坂屋名古屋店で

 能登半島地震の復興支援に役立とうと、名古屋学院大(熱田区)の学生17人が、県産のしらすと能登の食材を組み合わせた新商品「能登アラビアータちりめん」を、市内の企業と共同開発した。栄の松坂屋名古屋店で学生たちが店頭に立ち、買い物客に勧めている。15日まで。(石川愛理)

■名学院大生ら共同開発 15日まで栄で販売

 学生たちは、県内企業と連携し、商品化が難しく廃棄されがちな肉や野菜で新商品の開発を手がけてきた経営学部の杉浦礼子教授のゼミに所属する。今回は、ゼミと交流があった水産物加工・卸売業の中日本海産(同区)が手助けすることに。能登を支援したいという学生たちの思いが、しらすを使った同社の既存ブランド「パンパスタメシカ」の新商品として結実した。松坂屋での店頭販売は、4年の大渕雄飛さん(21)が担当者と交渉した。

 新商品には能登ワイン、しょうゆこうじ、塩、唐辛子をもろみや米こうじ、酒かすで発酵熟成させた調味料「一滴辛(いってきから)」の能登産食材4種類を使用。深みのある味わいに仕上がった。地震以降、一時出荷が中断した能登ワインは学生たちがとりわけ使用にこだわった。トマトをあしらったパッケージデザインは、4年の西川晋之祐さん(21)の案が採用された。売り上げの一部は石川県漁業協同組合に寄付する。一つ1000円。

 店頭に立った4年の中田才蔵さん(22)は「お客さんの反応が良く、愛知の食材と能登の食材を届けることができてうれしい」と話した。同社の奥山義也社長(56)は「学生たちが社会に出た時、この経験が役にたったら」と期待した。

(2025年7月12日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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