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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  学生活動  2025.07.09

心身ケアへ 学生向け相談窓口 岡崎の4大学に市など開設

オンラインで悩みを相談する愛知学泉大の学生ら=岡崎市役所で

オンラインで悩みを相談する愛知学泉大の学生ら=岡崎市役所で

 将来の妊娠などに備え、日頃から心身の健康管理に取り組む「プレコンセプションケア」を推進しようと、岡崎市などは8日、市内の四つの大学に学生が体調やライフプランの悩みを相談できる窓口を開設した。オンラインで各分野の専門家とつながり、必要なアドバイスを受けられる。(高木健吾)

■妊娠リスク 若年から意識を

 愛知学泉大(舳越町)、愛知産業大(岡町)、岡崎女子大(中町)、人間環境大(本宿町)の4大学で、女性の健康支援に取り組む企業「ベルタ」(東京都)が窓口を運営。顧客サービスを学生向けにアレンジし、同社所属の薬剤師、助産師、管理栄養士、看護師、キャリアアドバイザーの5領域の専門家が1回15分で学生の相談に応じる。予約制で何回でも無料。同社が大学生向けの窓口を開くのは初めてという。

 晩産化や過度な痩せ体形による妊娠リスクの高まりを受け、若年から心身の不調に適切なケアを行うプレコンセプションケアは国も推進する取り組みの一つ。ただ、同社などが女子大学生を対象に行った調査によると、例えば生理異常を「異常」と認知していなかったり、無理なダイエットや栄養バランスを欠いた食生活で心身に不調が出たりする学生が多く、それらを本人が見過ごす傾向も見られた。

 相談内容は、月経不順や心の揺らぎなど他人に打ち明けづらい悩みから、大学生が直面するパートナーシップ、キャリアまで幅広く受け付ける。7日に市役所で市と連携協定を結んだ同社の武川克己社長は「相談する相手がいないというのが大学生の悩み。『早く知っておけば』という後悔を少しでもなくしたい」と意義を強調した。婚姻届を提出した市民にプレコンセプションケアの冊子を配るなど啓発活動も進めていくという。

■愛知学泉大生ら市役所で体験 薬やキャリアについて質問

 相談窓口の開設を前に7日、愛知学泉大管理栄養学科4年の学生らが岡崎市役所で相談を体験した。

 磯部紗香さん(21)は「複数の薬を同時に服用して良いのか」と質問。薬剤師は薬の種類などを確認し、「問題ないが、成分がかぶるといけないケースがある。その場合は薬剤師に相談して」とアドバイスした。就職活動中で、勤務地を都会と地元で迷っているという金原優輝さん(21)には、キャリアアドバイザーが「成長軸ややりたいことを見える化することが大切」と話した。

 相談を終えた学生らは「こんな小さなことも相談して良いと分かった」「相談しやすい環境で整理して就活に臨みたい」と振り返っていた。

(2025年7月9日 中日新聞朝刊西三河総合版より)
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