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学生活動  2025.03.01

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足で見つけた! 名東区の魅力 区制50年冊子 愛知東邦大生が特集記事

制作に関わった区制50周年の記念冊子を手にする杉江さん(左から2人目)や戸田さん(同3人目)ら有志メンバー=名東区の愛知東邦大で

制作に関わった区制50周年の記念冊子を手にする杉江さん(左から2人目)や戸田さん(同3人目)ら有志メンバー=名東区の愛知東邦大で

 名東区制50周年を記念する冊子の配布が2月から始まった。地域住民でつくる実行委員会から依頼を受けた地元の愛知東邦大の学生有志10人が主要コーナーを担当。足を使って地域を回り、1年余りかけて完成させた。リーダーの2年、杉江祥太朗さん(20)は「冊子を作る中で、当たり前だと思っていた街に新たな気付きがあった。楽しんで見てほしい」と話している。(片岡典子)

■地域住民ら取材 桜並木の位置も現地調査

 区の大本は旧猪高(いたか)村。1955年に市と合併し、千種区に編入された。その後、75年に旧猪高村とほぼ重なる地域が千種区から分区し、名東区が誕生した。

 区によると、これまでの周年冊子はページ数が多い半面、発行部数は少なかった。今回、多くの区民に手に取ってほしいと、A4判34ページの薄い冊子に変更。「50周年を皆で祝いたい」と同大や区内の小学校などに執筆を依頼した。

 同大の学生が担当したのは「名東区魅どころ発見伝」と題した8ページの特集記事。区の歴史や街の特徴などを学生の視点で紹介した。

 授業の合間や休みなどに集まって街を歩き、地域に詳しい寺の住職や住民に取材。掲載する写真も撮影した。

 藤が丘や香流川沿いの桜並木は、正確な位置を現地で調べ、地図に落とし込んだ。杉江さんは「インターネットでは調べられない、現地に行ったからこそ分かる情報を載せたかった」と語る。

 こうした経験は、何げなく見て過ごしていた街の特色を再発見することにつながった。天白区から通学する4年、戸田光さん(22)は「緑が多いのが一番の魅力だと思った。読んだ人が実際に出かけるきっかけになれば」と期待する。

 冊子は計8万部を発行。自治会や町内会を通じて加入世帯に順次届けるほか、区役所や区内の市営地下鉄東山線の駅などで配布。市のウェブサイトからも閲覧できる。

(2025年3月1日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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