スライドなどを使い、社会課題解決に向けたアイデアを英語で提案する学生たち＝名古屋市昭和区の南山大で

　孤独や環境問題などの社会課題解決に向けたビジネスアイデアを英語で発表するコンテストが１日、名古屋市昭和区の南山大であった。同大の学生チーム８組が出場し、県内外の企業・法人にアイデアを提案した。

　「起業力」を養おうと、昨年に続いて同大が開催。学生たちは、留学生が孤独を感じないよう食事で交流できる仕組みや、観光客が多すぎて地域に負担がかかる「オーバーツーリズム」を解消しつつ地方の魅力を発信する観光アイデアを英語でスピーチした。

　審査は経営コンサルらが担当。障害者の運動不足を解消するサービスを提案した「ＦｉｔＷｉｔｈ」が最優秀賞に輝いた。鍛えたい部位と障害によって動かしてはいけない部位を選ぶと適切な運動を提案してくれるアプリを理学療法士に協力を仰いで考案した。

　１年の小代笑菜さん（１９）は「運動したくてもジムで断られるなど運動できない障害者は多い」と提案の理由を説明した。
　最優秀賞は、県のスタートアップ（新興企業）支援拠点「ステーションＡｉ」などで紹介される。　（篠塚辰徳）

（2025年3月2日　中日新聞朝刊県内版より）