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学生活動  2024.12.12

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地域防災士からトイレ設営学ぶ 可児 岐阜医療科学大生が演習

洋式トイレにポリ袋をかぶせる体験をする学生=可児市虹ケ丘の岐阜医療科学大可児キャンパスで

洋式トイレにポリ袋をかぶせる体験をする学生=可児市虹ケ丘の岐阜医療科学大可児キャンパスで

 岐阜医療科学大看護学部の4年生97人は11日、可児市虹ケ丘の可児キャンパスで地域の防災士を講師に、災害時のトイレの設営を学ぶ演習に取り組んだ。ほとんどの学生が卒業後に看護の現場で働くことが決まっており、貴重な経験を実感していた。

 10月から15コマの講義として学生が学ぶ「災害看護論」の一環。地域と連携した演習は3年目になる。市総務部防災安全課の職員2人と、大学がある帷子地区の防災リーダー会防災士11人が協力した。

 学生たちは避難所での活動を想定し、防災士から洋式トイレにポリ袋をかぶせて使う方法を教わった。防災士は「袋をしっかりかぶせ、清潔に使わなければ感染症が広がる原因になる」と強調し、学生一人一人がやり方を確かめた。卒業後に看護師として病院で勤務する予定の橋本拓実さん(22)は「動画などで見ると簡単そうだったが、実際にやってみると意外に難しかった。災害の現場で活動したいと思っているので、被災者に正しいやり方を伝えられるようにしたい」と意欲的に話した。

 地震体験車で、関東大震災や想定される南海トラフ地震の激しい揺れを体験する実習もあった。最大で震度7相当の揺れを体験し、思わず悲鳴を上げる学生もいた。河村うららさん(22)も卒業後は看護師として病院勤務が決まっているが「怖かった。本当に地震が起きたらすぐに動けるかどうか自信ありません」と正直に打ち明けた。(中西康)

(2024年12月12日 中日新聞朝刊可茂版より)

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