壁に投影された赤崎、天野両教授のイラスト＝天白区の名城大で

■映像投影やゆかりの品展示

　ノーベル賞授賞式が開かれる「ノーベルウイーク」に合わせ、名城大天白キャンパス（天白区）で１１日、ともに同大特別栄誉教授の赤崎勇さん＝２０２１年死去＝と天野浩さん（６４）のノーベル賞受賞１０周年を記念した企画が始まった。１３日までの３日間にわたり、ゆかりの品の展示やコンサートなどが繰り広げられる。（芝野享平）

　両氏は１４年、青色発光ダイオード（ＬＥＤ）の開発により、同大にとって初となるノーベル物理学賞を受賞。功績を改めて顕彰しようと、青色ＬＥＤにちなみ「ノーベル・ブルー・プロジェクト」と銘打った催しを企画した。

　キャンパスの共通講義棟北では、赤崎教授が自宅で使っていた木製の机や椅子を展示するほか、青色ＬＥＤ開発の功績や授賞式の写真などをパネルで紹介する。研究実験棟Ⅳでは午後５～８時、両氏のイラストや光の三原色をモチーフにした映像を投影する。

　１３日は午後６時半から、名城大管弦楽団によるコンサートが共通講義棟北で開かれる。赤崎教授のお気に入りの曲で、自身の受賞時にストックホルムで開かれたコンサートでも演奏されたベートーベンの交響曲第７番第１楽章などが披露される。

　同大の広報担当者は「名城大に素晴らしい先生がいることやその苦労を学生に知ってもらい、自分のやりたいことなどに志を持って取り組んでほしい」と期待する。

（2024年12月12日　中日新聞朝刊市民総合版より）