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スポーツ 2024.12.10
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皇学館大2年ぶりV 東海学生駅伝 三重大は6位
第86回東海学生駅伝対校選手権大会と第18回東海学生女子駅伝対校選手権大会(ともに東海学生陸上競技連盟、中日新聞社共催)が8日、愛知県の知多半島であった。
県勢男子は、皇学館大が最終6区で逆転し、2年ぶりの優勝。来年の出雲全日本大学選抜駅伝の出場権を獲得した。三重大は昨年に引き続き6位だった。県勢女子の出場はなかった。
大会は三重、愛知、岐阜、静岡の4県から男子17校、女子7校が出場。今年からコースが変わり、男子は6区間54.9キロ、女子は5区間21.1キロで競った。女子は名城大(愛知)が18連覇を達成した。(石井豪)
■エースの思い継ぎ力走 逆転 2年生アンカー・前野選手
昨年の大会で3位に終わり、連覇が途切れた皇学館大。出場できなかった出雲駅伝をテレビで見つめ、王座奪還を心に誓っていた。
序盤は劣勢だった。第4中継所時点でトップと48秒差の4位。寺田夏生監督も想定していない展開だったといい、「さすがに厳しいかなと思った」。
そこからが圧巻だった。エースの5区岩島昇汰選手(4年)は最初から飛ばし、一つ前のチームに早々と追いつくと、並走しながら上位との差をぐんぐん詰めた。ハイペースで疲労したが、1位を視界に捉えていたため「気持ちは前を向けた」。6秒差の2位まで押し上げた。
「頼むぞ」。6区の前野皓士選手(2年)は、敬愛する先輩からたすきを受ける喜びをかみしめ、スタートを切った。11月の全日本大学駅伝は悔しいメンバー漏れ。「自分がレースを決める」と気持ちは高ぶっていたが、首位の名古屋大に並んでからはペースを見極める落ち着きもあった。
折り返しの上り坂で一気に突き放し、逆転勝ち。雪辱を果たした。「岩島さんのような、この人が走れば大丈夫という選手になりたい」と前野選手。「新チームは自分が主力にならないといけない。たすき渡しにはそういう意味もあったと思う」。偉大な4年生の思いを引き継ぎ、次は自分が部を引っ張っていく。
(2024年12月10日 中日新聞朝刊広域三重版より)
県勢男子は、皇学館大が最終6区で逆転し、2年ぶりの優勝。来年の出雲全日本大学選抜駅伝の出場権を獲得した。三重大は昨年に引き続き6位だった。県勢女子の出場はなかった。
大会は三重、愛知、岐阜、静岡の4県から男子17校、女子7校が出場。今年からコースが変わり、男子は6区間54.9キロ、女子は5区間21.1キロで競った。女子は名城大(愛知)が18連覇を達成した。(石井豪)
■エースの思い継ぎ力走 逆転 2年生アンカー・前野選手
昨年の大会で3位に終わり、連覇が途切れた皇学館大。出場できなかった出雲駅伝をテレビで見つめ、王座奪還を心に誓っていた。
序盤は劣勢だった。第4中継所時点でトップと48秒差の4位。寺田夏生監督も想定していない展開だったといい、「さすがに厳しいかなと思った」。
そこからが圧巻だった。エースの5区岩島昇汰選手(4年)は最初から飛ばし、一つ前のチームに早々と追いつくと、並走しながら上位との差をぐんぐん詰めた。ハイペースで疲労したが、1位を視界に捉えていたため「気持ちは前を向けた」。6秒差の2位まで押し上げた。
「頼むぞ」。6区の前野皓士選手(2年)は、敬愛する先輩からたすきを受ける喜びをかみしめ、スタートを切った。11月の全日本大学駅伝は悔しいメンバー漏れ。「自分がレースを決める」と気持ちは高ぶっていたが、首位の名古屋大に並んでからはペースを見極める落ち着きもあった。
折り返しの上り坂で一気に突き放し、逆転勝ち。雪辱を果たした。「岩島さんのような、この人が走れば大丈夫という選手になりたい」と前野選手。「新チームは自分が主力にならないといけない。たすき渡しにはそういう意味もあったと思う」。偉大な4年生の思いを引き継ぎ、次は自分が部を引っ張っていく。
(2024年12月10日 中日新聞朝刊広域三重版より)