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学生活動  2024.08.03

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介助犬と住む選択肢 患者に示せる医師に 長久手の施設 愛知医科大生学ぶ

車いすを積んで運転席に乗り込む丹羽さんの様子を見学する学生たち=長久手市福井の「シンシアの丘」で

車いすを積んで運転席に乗り込む丹羽さんの様子を見学する学生たち=長久手市福井の「シンシアの丘」で

 長久手市の愛知医科大の学生計約40人が7月31日~8月1日の2日間、同市福井の介助犬協会総合訓練センター「シンシアの丘」で、介助犬について学んだ。

 同大の学生が同センターを訪れるのは初めて。医師を目指す学生に、医学知識に加え、社会福祉の実態を知ってもらおうと同大が依頼した。

 学生たちは、携帯電話を探して持ってくるといった介助犬のデモンストレーションや施設内を見学。その後、名古屋市に住む車いすユーザーで、介助犬ケビンと暮らす丹羽さん(55)らの話を聞いた。

 丹羽さんは、最も困ることとして同伴拒否を挙げ、「初めての飲食店を訪れるときは毎回ドキドキする」と苦労を語った。一方で、ケビンが来てからは「毎日がより楽しくなった」と伝えた。

 同大4年の前優和さん(24)は「医師に介助犬の知識があれば、患者に選択肢として示せる。介助犬について理解することが大切と感じた」と話した。 (伊藤ちさと)

(2024年8月3日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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