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中日新聞掲載の大学記事

2010.09.24

名港の将来像大胆に 来月2日、大同大で発表会

■全国の大学、大学院が構想

 若者の自由な発想と建築専門家の鋭い視点で名古屋港の将来像を提案する発表会が10月2日、大同大滝春校舎(南区)である。全国の20を超える大学や大学院の研究室が大胆な構想を寄せており、企画する有志団体は「町と海が遠い印象のある名古屋で、市民らが港を考えるきっかけになれば」と期待している。 (杉藤貴浩)

■企画の有志団体町と海近づけて

 企画するのは建築の専門家らでつくる「名古屋のまちとみなとの未来を考える会」。会長を務める古谷誠章・早稲田大教授(55)が、地元の行政関係者と名古屋港ガーデンふ頭の将来像を話し合ううちに、建築を学ぶ学生らを巻き込んだ発表会を思い立った。

 古谷教授は「名港には大きな可能性があるが、生かし切れていない。特にガーデンふ頭は水族館や遊園地、公園などの一体感がない」と指摘。2年前に破たんした商業施設「イタリア村」の跡地も含め、自由な発想で再開発を議論する場が必要だと訴える。

 「考える会」の呼び掛けに応じて提案を準備する名古屋市立大大学院の寺嶋利治さん(23)は「実地調査するうちに、都心よりも海と空が近いガーデンふ頭に、もっと市民が日常的に集えるようにしたいと思った」と説明。研究室の仲間とともに、図書館や博物館などを立地させ、防災機能を保ちながら人々が海に近づける空間を増やす構想を膨らませる。

 寺嶋さんは発表当日、名港全体の模型やイメージ図で理想を訴える予定。指導する久野紀光准教授(41)は「名古屋は水害の記憶が強いせいか、東京や大阪と比べて海や水を遠ざける傾向がある。全国の研究室から集まる提案で学生や市民が新たな刺激を受けてくれれば」と期待を込める。

 発表会では、東大や早大の大学院などもからも提案があり、専門家による批評も行われる。問い合わせは「考える会」のホームページへ。

(写真)発表に向け、研究室の仲間とともに名古屋港ガーデンふ頭を実地調査する寺嶋利治さん(右から3人目)=港区のガーデンふ頭で

(2010年9月24日 中日新聞朝刊市民版より)
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